• ポイントキャンペーン

双葉文庫
空蝉ノ念―居眠り磐音江戸双紙〈45〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575666465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

隅田川を渡る風が土手道の葉桜を揺らす頃、改築なった小梅村の尚武館坂崎道場に、二十有余年の廻国修行を終えたばかりの老武芸者が現れ、坂崎磐音との真剣勝負を願い出た。その人物はなんと直心影流の同門にして“肱砕き新三”の異名を持つ古強者だった―。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

120
影のMVPを、どてらの金兵衛さんにさしあげたい。「仇を討ったほうも討たれたほうも嘆き悲しむ家族がいるんだぜ(中略)若い人を巻き込んで田沼父子を退治したって、その先にどんなことが待っているんだ」佐野政言に脇差が手渡された以上、田沼意知が史実通りとなるは必定。この巻主役の辰平が利次郎と共に「痩せ軍鶏」として登場したのは12巻『探梅ノ家』稲荷小路の暴れん坊の異名を持ち、無頼旗本奴の仲間だった辰平が初めて磐音に挑み、鼻っ柱をへし折られ、悔しさに大声で泣く場面を読み返すと、つくづく成長したものだと感慨深い。→2014/01/22

むらKみ

91
着実に反田沼派が、足場を固めている静かな巻でした。小説では表現されていませんが、裏では着実に歴史が動いている感じが伝わって来ましたね。やはり辰平とお杏のためにある巻でした。どんな展開が待ち受けてるのか楽しみです。2014/02/12

藤枝梅安

89
博多の箱崎屋の主とその娘・お杏が江戸に到着。辰平との再会を果たす。利次郎にも辰平にも仕官の道が開ける。佐野政言が松平定信と接触する。物語は終結に向かって加速度を増している。老剣士の最後の意地が緊張感を保つ材料として挿入されていた。2014/01/25

とし

85
居眠り磐音江戸双紙「空蝉ノ念」45巻。今回は宿敵田沼父子の影は無し、緊迫とほんわか、辰平さん中心のお話かな、尚武館坂崎道場の辰平と利次郎(でぶ&痩せ軍鶏)が関羽と張飛に成長。「老紅葉空蝉之命」のご利益か辰平さんにも春が・・・磐音を支えとりまく人々がみんな幸せになって巣立っていくのかな?2014/01/24

tengen

85
やっと辰平とお杏が再会。利次郎に引き続きこちらも将来の道筋が見えた。全ては決戦の後。そして、佐野善左衛門が何故か松平定信の白河藩邸に入り、大目付達も出入りし出した。いよいよ動くのか。☆彡そう言えば、品川柳次郎を久しく見かけないァ。幾代さんはチラッと出てくるけど。2014/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7863108
  • ご注意事項