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双葉文庫
徒然ノ冬―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575666168
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

師走の空に奴凧が舞い、江戸に年の瀬の風情が漂う頃、小梅村の坂崎一家と尚武館の門弟衆は、田沼一派の手にかかり矢傷を負った霧子の回復を願う日々を送っていた。幕閣内では田沼意知が若年寄に昇進し田沼父子の権力が頂点を極める中、磐音らは未だ眠りから覚めない霧子を小梅村に移送するため若狭小浜藩江戸藩邸を訪れるが…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十三弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

123
天明三年暮れから翌年正月にかけての物語。今編は「霧子復活編」とも言うべき静の物語。毒矢に倒れた霧子は二月もの間意識を失ったままだったが、利次郎や磐音ら尚武館道場の仲間、周囲の様々な友人達の手厚い看護と回復を願う真摯な想いに励まされ、驚異的な生命力で復活し、平和な年越しを迎えることができる。もう一つの見どころは、磐音が直心影流奥義である「法定四本之形」を披露する場面。既に師である玲圓を超えたと言う周囲の声にも「未だ迷妄の徒にございます」とあくまで謙虚であり続ける姿が清々しい。甕から出た名刀が今後の鍵を握る。2014/12/23

文庫フリーク@灯れ松明の火

94
『夏燕ノ道』で忍びの一族・雑賀衆が世に出る為、家基の命を狙う過程で、尾行していた弥助に逆に捕えられた霧子。家基に、そなたらは使い捨ての定めと諭され「死んでやる」と歯軋りする女忍びに「予の申すこと信頼できぬか。ならば、そなたらの一族の顛末、そなたの目で確かめよ。それが、天がそなたに与えた使命と思え」と、命を狙った家基に生かされた霧子。正直、この時点では雑魚キャラの一人と思っていた霧子に、こうも泣かされようとは。主人公・磐音が無敵の人格者となってしまった分、脇役キャラの物語が実に楽しい。山形の奈緒は→2013/07/05

藤枝梅安

82
シリーズ43作目。すごいねぇ。毒矢を受けた霧子が昏睡状態から快復するまでが前半。後半はいろいろな事件が入り乱れて、師走から正月に突入する慌ただしい展開。1巻に3巻分を盛り込んだ感じ。もう少しじっくり書いてくれると、読む方もじっくり読むんだろうが、とにかく展開についていくのがやっと、と言う感じ。田沼親子の失脚までのカウントダウン間近。その時は、もっと引っ張るんだろうなぁ。2013/07/08

とし

81
2002年4月刊行から11年居眠り磐音も不惑の年近く、大きな権力との戦いから一転今回は、磐音を取り巻く人々との人情物語の様相、ちょっと一休み安息の時間、笑いあり、涙ありで読みても胸熱くなりつつもゆったりと面白く読む事が出来ました。次回44巻の展開がますます楽しみに。2013/06/27

tengen

71
磐音43巻。重体の霧子が如何に回復するか、気になるところを勿体つけてくれる著者・佐伯先生。 磐音は奥義の大安売り。兎に角気になってあっという間に読了の1巻です。 一口で終わる美味なるお菓子をポロっポロっと差し出されてストレス一杯になる愛読者の一人でした。2013/06/18

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