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双葉文庫
東雲ノ空―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575665390
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

系図屋雹田平らとの戦いに勝利し、姥捨の郷を発った坂崎磐音一行は、江戸帰着を目前に控えていた。折りしも、磐音らの江戸入りを阻もうとする田沼意次一派が六郷の渡し場で警戒の網を張るところに、旅の一行が現れ……。遂に新展開を迎える書き下ろし長編時代小説第三十八弾。

内容説明

朝靄にけむる芒の原が秋の気配に包まれる頃、江戸を間近に見る六郷の渡しに、坂崎磐音一行の江戸入りを阻止せんと警備を固める田沼一派の姿があった。折りしもそこに幼子を連れた旅の一行が姿を現し…。長の旅に終止符を打ち、期する想い胸に両国橋に立つ坂崎磐音、ここに新たな戦いの幕が開く!超人気書き下ろし長編時代小説第三十八弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

99
東雲の空が白む頃、磐音ら三人は両国橋を渡って懐かしい江戸での暮らしを再開する。前巻までの緊迫が連続する話とは打って変わって、帰着した磐音が江戸の懐かしい人々や風景に再会していく穏やかで温かい展開だ。登場人物たちと共に作者自身も磐音の江戸帰着を喜び楽しんでいる筆運びが感じられた。例えば利次郎が実家に磐音と霧子を伴って挨拶に行く場面。「直心影流尚武館道場に恋の極意二つあり」と言う磐音のこんな「はしゃいだ」姿は見たことがない。おこんも同様、住み慣れた江戸で俄然元気を取り戻し、べらんめぇ口調で刺客どもを撃退する。2014/11/09

文庫フリーク@灯れ松明の火

91
『十年、いたずらに馬齢を重ねただけのような気がいたす』 江戸帰着を喜ぶキャラの数。再会する場面の多さ。この人間関係の拡がりこそが、重ねた10年の厚みですよ、磐音どの。シリーズ10周年おめでとうございます。隠れ墓所での報告は当然として、再会のとどめが金兵衛長屋とは嬉しいかぎり。恋の極意や女道場の奥伝、おこんの啖呵とサービス満載の巻でありました。・・頭の良い武左衛門が笹塚孫一なのかしら?2012/01/12

ドナルド@灯れ松明の火

61
ようやく3年ぶりの江戸帰着、2章「一同再会」では、空也を抱いた金兵衛と由蔵の男泣きにつられて涙ぐんでしまった。最近涙もろくなったのに違いない。小梅村に開かれた尚武館道場、そして又まとわりつく田沼一派との暗闘等ドラマで言うシーズン2の始まりである。それにしてもおこんが2人目を懐妊し利次郎と霧子、辰平とお杏、木下一郎太と菊乃と幸せな話も盛り沢山でいいなぁ。久しぶりのおこんの啖呵が気持ち良い。御三家による速水左近の山流しの解決法が凄くてやや呆れ気味ではあるがいずれにせよこれからも磐音に江戸で存分に暴れてほしい。2012/06/05

藤枝梅安

56
磐音、おこん、空也の3人は江戸に帰ってきた。その際も、田沼一派の目をごまかすための周到な用意がなされていた。今津屋の寮に戻った3人に、知人が次々と挨拶に来るが、早速、刺客も姿を現す。気が休まらない磐音だが、吉報もある。今津屋が寮の敷地に道場を用意してくれてあった。霧子と利次郎の仲も順調。甲府勤番に「流されて」いる速水左近の復職を徳川三家の当主が揃って田沼意次に進言し、速水は江戸に戻ることになった。天明2年の秋である。佐野政言の決起まであと2年となった。作者はこのシリーズを50巻までと目標を語っている。2012/02/29

はつばあば

43
やっと江戸に帰ってきました。3年半・・磐音さんもおこんさんもさぞかし白髪が増えてきたことでしょう。それでも江戸に帰り、皆に会えた喜びが文中に溢れていました。ただ速水さんがまだ帰れない。徳川御三家の皆様が老中田沼を袋叩き・・にはできませんが高野山での妾の様などをつらつらと(^^♪。次の巻で速水左近は甲州から帰ってきます(#^^#)。生きて帰れるようきっと磐音さんが。こういう本は若い人達には向かないかもしれませんね。老いてから再読されたらまた違った佐伯さんを味わえるかもしれません2022/03/16

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