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双葉文庫
冬の舟影―家請人克次事件帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575663563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

克次が営む大和屋を訪れた、宿なしの幼い兄妹の妹お峰が行方不明になった。同じころ江戸の町で幼い娘のかどわかし事件が頻発していた。親しくしていた同心の中山順之介に探索に協力して欲しいと請われる克次。二度と十手は持たぬと決めた克次だが、兄の身の上を聞くと、昔の自分と重なりじっとしていられなくなった。書き下ろし時代小説シリーズ第二弾。

著者等紹介

築山桂[ツキヤマケイ]
1969年、京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。主な著作には「甲次郎浪華始末」、「銀杏屋敷捕物控」、「家請人克次事件帖」(双葉文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

51
何て言えばいいのか・・とても綺麗な文章で優しさに溢れています。一巻目じゃお顔が怖いようだとレビューしましたが、知れば知るほど味のある克次さん。いえいえ藤右衛門さんもお京さんも素敵な人達です。今回は子供を誘拐する輩を成敗!。たって克次さんは十手を持ってませんがね。みすぼらしいなりをした兄弟が大和屋へ。実際は弟じゃなく妹だったのですが・・その妹が誘拐され・・。人ひとりの人生、苦労もあるけれど優しくされたらそれを忘れずに、自分もまた他の人に優しくできるものです。驕り高ぶった人に人情は求められません。いい本でした2023/07/09

あかんべ

6
謎めいた女だったお京さんの過去がわかる巻でした。子どもたちも無事進む方向が決まりすっきりした読後感。2013/08/27

山内正

3
近くで子供が三人拐かされた 一つ目橋で居なくなって長屋に住む 喜ハと孫娘が疑われ克次は喜ハが 昔拐かし一味だった事と孫お袖は 実の孫では無い事と知り合いの子供も行方知れずと知り明けた朝奉行所に話した! お袖は母が以前千住大橋の側で居たと克次に話し炭屋が怪しいと町方も 見張る 夜に船で千住へ向う途中 下り船が不審な動きで急遽捕らえられ子供五人確保した。2019/01/20

静間

2
江戸人情物。二巻目。元岡っ引きで家請人を営む克次の話。やはり築山さんのお話好きだな。華やかな大捕り物っていうのは無いのだけど、出てくる人が人癖も二癖もあって面白い。そして読後にしみじみと良いお話だったなと感じる。今回は人攫いの話で、妹が攫われた信作と、20年以上も昔に人攫いの一味として捕まり江戸払いになった喜八、そして孫お袖。三人の抱える思いが印象的。そして親と子と言う繋がりを考えさせるお話。今回お京さんの意外な過去も明らかにされ…結構びっくり。後このシリーズ夏・冬・春・秋の順番で少々解りづらい。要注意。2012/07/16

本おや店主

2
切なかった!そして、築山桂さんの本に見られる「かわいくてかっこいい女の子」の活躍はなかったけれども、築山さんの小説の中ではかなり好きな方かもしれない。これは、続きはでないのかしら…?うーん、築山さんのお話は面白いのが多いんだけど、中々続きがでないのが難点です!『あかね』とか緒方洪庵シリーズも続き出してほしー。2011/05/17

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