内容説明
神田相生町に店を構える「鶴亀屋」は、神隠しにあった者の行方を捜す“人捜し”を生業としていた。雛節句を間近に控えた頃、日本橋の両替商橋本屋の内儀が何者かに掠われ、五百両を要求する文が届けられた。橋本屋の主の依頼を受けた鶴亀屋の竹蔵と梅太郎は、解決の糸口をつかもうと動き出すが…。市井に生きる人々の人情と泣き笑いを、流麗な筆致で描く書き下ろし時代小説第一弾。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京生まれ。日本女子大学大学院修了。出版社勤務後、テレビドラマの原作『よい子できる子に明日はない』で、一躍脚光を浴びる。その後、『ママに捧げる殺人』(角川書店)でミステリ・デビューを果たし、サイコスリラーという新たなジャンルを確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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