内容説明
桜の咲くころは弥生狂言の季節。浅間三左衛門が出向いた芝居小屋では、おまつの弟又七が働いていた。その又七から芝居の張元を紹介され、役者買いにきた大奥の局・磯島の一夜の警護を請け負うことになった三左衛門は、四人の忍者に襲われる。大奥の権力争いと役者稼業に命を賭けた緞帳役者の意地。江戸情緒あふれる書き下ろし長編時代小説シリーズ第二弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、バブル絶頂期のデベロッパー企業に入社。億ションの販売、豪華客船の顧客手配などに従事、11年後に退社し、文筆活動を開始する。独特の渇いた筆致で描く時代小説には定評がある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
14
お節介は焼きすぎるといろいろと面倒に巻き込まれる...まぁ、十分一屋も充分にお節介焼きなのでしょうけど (笑)2014/04/09
ロデタ
4
おまつの連れ子のこまっしゃくれたおすずをもっと登場させてほしい。2021/05/30
てんぱい
4
この巻では他と変わらない時代物になってしまった感がある。2016/07/29
ひかつば@呑ん読会堪能中
3
小太刀の名手だが大刀は竹光の浪人三左衛門がふと出会った人々の窮状に係ってしまう連作人情話。とはいってもベタベタなお涙話ではなく、剣の名人が掏られたり、七つの娘が訳知りのせりふを吐いたりと、ちりばめられたユーモアにも味がある。小太刀の冴えも見事でどの話もほっと一安心させてくれる。のんびりと読むのにちょうどいい一冊かな。2013/01/16
Tadashi Totsuka
2
シリーズ2作目。役者買いって、大奥のお局さん磯島さんが、男の役者とちょめちょめする話。何かに似ています。絵島生島かな?まあいいや。今回の方がすらすら読めました。鬼役の新刊が出るまでこのシリーズ読みまひょ。2019/04/08