内容説明
二階堂流の達人、刀根又四郎は十年来の浪人だった。裏稼業の男に腕を見込まれて殺しの仕事を代行した又四郎は、彼らの縄張り争いに巻き込まれてしまう。つぎつぎと襲い来る刺客を迎えて又四郎の振るう剣に妖しい殺気が宿る。ついに決戦の時がきた。間合いを読み敵の剣を見切って必殺剣を横一文字に薙ぎ切って采女ヶ原を血で染める。
著者等紹介
峰隆一郎[ミネリュウイチロウ]
1931年長崎県生まれ。日本大学工学部、芸術学部中退後、編集者、週刊誌記者を経て作家活動に入る。1979年『流れ灌頂』で問題小説新人賞を受賞。以後、時代小説、推理小説で斬新な作品を意欲的に発表している。作品には、剣豪が登場する『伊藤一刀斉』『塚原卜伝』『柳生十兵衛』、幕末の剣鬼を描いた『新幕末風雲録』など多数
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