出版社内容情報
瀬名 秀明[セナ ヒデアキ]
著・文・その他
内容説明
ドロテの持つ金色のメダルは、中世ヨーロッパにおいて絶大な力で支配者となったプランタジネット家の秘宝を示していた。メダルは複数枚あり、それをルパンも狙っており、やがて犯行予告が届く。激しい争奪戦ののち、ジャンとドロテはある場所へ向かう。そこで二人が目にしたのは…。稀代のストーリーテラーが紡ぐ歴史冒険ミステリーの大作、待望の文庫化。驚異の“旅”を存分にお楽しみあれ!
著者等紹介
瀬名秀明[セナヒデアキ]
1968年静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。東北大学薬学部研究生、宮城大学看護学部講師、東北大学機械系特任教授を歴任。95年『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。98年『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。SFやミステリー小説を発表するとともにロボットや生命科学の分野でも活躍し、ノンフィクションもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
7
後半は、ドロテという存在が希薄になりますね。お話の焦点は、ルパンのたくさんの顔の一つとされたフランスに愛国心を持つスペイン人ドン・ルイス・ペレンナが、実はルパンとは別人であったという驚くべき説でお話が進みます。作者瀬名さんはルパンものをきっちりと読み切って、矛盾とか設定のブレをなんとかおさめようとしたのだろうか。なかなか苦労してますな。フランス式中華思想までしっかり踏襲しているふうなのに笑った。結果として、まとまりのないお話の連続になってしまったようで残念。ルパンシリーズを本気で読み返してみようかな。2018/08/04
山目
4
登場人物も多彩で、二人一役などあって、困惑ぎみですが面白い。スケール大きく、どこまで行くのかといった感じです。昔読んだルパンの話を忘れてるので、もう一度読み直すともっと楽しめるだろう。世界がキラキラしていた少年時代を思い出すようです。結末は少し?ですが、パワーで乗り切った感じです。作家同士の対談は本編の対比で哀愁が漂います。2015/11/30
しゅう
2
長い。少なくとも「虎の牙」は読みなおしておくべきであった。飛行機のシーンはgood。B2016/07/04
zero
2
原典(某Ⅲ世ではない)を知らないヒトには伝わらないのではないかと思った。もっと単純な少年少女の冒険活劇にして、ところどころ有名人が絡む構成のほうがよかったのではないか?2016/05/12
銀丸083
2
大まかな話の流れは分かるが、何かスッキリしない。色々な結末が、尻切れトンボみたい。久しぶりのルパン物だったが、難しかった。2015/12/31