内容説明
探偵・石神のもとに1人の少年が訪ねてきた。「友達のお父さんが自殺しました。でも、自殺じゃないかもしれないんです。それを調べてもらえませんか?」―高名な大学教授が自殺した。その背後には、沖縄・海底遺跡の発掘についての疑惑があった。その発掘は偉業か捏造か!?古代遺跡をめぐる人間達の相剋を描いた傑作ミステリー。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年『怪物が街にやってくる』で第4回問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て執筆活動に入る。ミステリーから警察、伝奇、格闘小説までその執筆ジャンルは多彩
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感想・レビュー
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ntahima
35
積読山にもう一冊あったので続けて読む。購入はこちらが先。冒頭に与那国海底遺跡の話が出てきたのでゲット。与那国に行った折、実際に海底遺跡?を見たがそれが何であるにしろ一見の価値あり。話は沖縄本島を中心に展開され与那国は最初と最後に出てくるだけでちょっと騙された感じ。沖縄=ムー大陸説を唱えていた学者の死の真相を巡って話が進む。例によって超古代史に関する蘊蓄を語っているうちに残り頁が… 相変わらずの尻切れトンボだが、もしかしたらこれは壮大な物語の1エピソードなのかも知れない。それなら理解できる。和製Xファイル?2011/07/31
らび
28
沖縄の海に沈んだ遺跡。邪馬台国だのムー大陸だの実に壮大なロマンですが、ストーリー自体は石板にまつわる捏造と自殺でやや単調。古代文明にまつわる謎なんて謎のままで良いのです(笑)神秘とロマン!我々はちっぽけな存在なのです・・。これシリーズだったようでそのうち戻ってきます。2017/04/25
crazy cool joe
24
若干MMRみたいなオカルト要素が入ってる。ゴッドハンド事件はすごい記憶に残ってる。シリーズモノらしいので一作目も読んでみよう。面白かった!2015/12/15
keith
23
与那国島の海底遺跡がテーマのミステリー。真相はあっけなかったですが、これはまんまと騙されたということなのかな。2019/10/12
流花
20
今野作品は警察物が多いけれど、今作品の様な神秘な世界を描いたものも凄く面白い。下調べは大変だったろうな〜っと思うくらい色々詳しく書かれていて、今回は神の数と言うものに興味が出てきました、関連した書物を読んでみたいな。2014/05/06