出版社内容情報
テレビ朝日系で毎週月曜日から金曜日に約1年にわたり絶賛放送中の連続ドラマ「やすらぎの刻 ~道」の原作本の第2巻。テレビ全盛期を支えた者だけが無償で入れる老人ホーム「やすらぎの郷」を舞台に名優たちが演じる現代劇は前作「やすらぎの郷」と同様に展開される一方で、今回は主人公・菊村栄(石坂浩二)がドラマ内で執筆するシナリオ「道」が新たに映像化される。
内容説明
脚本家の菊村栄(石坂浩二)が書き始めた「道」のシナリオは、筆が乗ってきたところで、緊急地震速報により中断させられる。さらに「やすらぎの郷」の住人、白川冴子(浅丘ルリ子)の孫が大麻所持で逮捕されたり、新たに入居した桂木怜子(大空眞弓)と中川玉子(いしだあゆみ)が起こした万引き騒動に巻き込まれ、シナリオ創作に集中できない。それでも栄は「道」を書き進め、物語は太平洋戦争の時代に突入。根来公平(風間俊介)と、しの(清野菜名)の生活も一変し、国のために役立ちたいと考えるしのは、根来家のもとを離れてしまう―過去と現在、それぞれ揺れ動きながら交差する二つのストーリー。日本人の心の琴線に触れる物語を倉本聰が鮮やかに描き出す。第51話から第100話まで収録。
著者等紹介
倉本聰[クラモトソウ]
1935年東京都生まれ。作家・脚本家・劇作家・演出家。東京大学文学部美学科卒業後、1959年ニッポン放送入社。1963年に退社後、脚本家として独立。1977年、富良野に移住。1984年から2010年まで、役者やシナリオライターを養成する私塾「富良野塾」を主宰。この26年間に育てた「富良野塾」の卒業生とともに創作集団「富良野GROUP」を立ち上げる。2006年より「NPO法人富良野自然塾」を主宰し、閉鎖されたゴルフ場に植樹をし、元の森に返す自然返還事業と、そのフィールドを使った環境教育プログラム活動を積極的に行なっている。近年描き始めた「点描画」は趣味の域を超え、全国各地で個展が開催されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。