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かの蒼空に - 凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784575307245
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カピバラ

24
うーん。石川啄木が中心の巻。借金に女に…なんだか、イメージが笑2014/11/12

mm

23
「働けど働けど…」て有名な石川啄木。でも私は「働いてねーだろ」と突っ込んでました。今まで、金の計算のできない救いようのない奴という悪いイメージ先行でしたが、一冊分付き合ってみれば、こういう人いるよな〜〜ってかなりお近づきになれた気がします。必ず寸借詐欺に合うから、友達にはなりたくないけど。不安が募れば募るほど、無駄遣いをする。やめようと思ってもやめられない悪い癖。嘘をついたやましさを一瞬チャラにできるけど、忘れたわけではない。人に金を出させることが、自己肯定の一環。自信と自己嫌悪の交代激しい人。いるよね?2018/06/30

くさてる

22
前巻の森鴎外にもその匂いはあったのだけど、今巻の主人公である石川啄木はいまの目で見れば(もしかしたら当時でも)ほんとうにクズなのですが、クズであるということはつまり弱いということであり、その弱さを短歌のかたちに昇華する才能だけはあったということなのかもしれないと思いました。しかしやはり好きになれない主人公の話というのは辛い。それでも最後まで読み進められる話の面白さと作画の素晴らしさはお薦めであります。2022/02/05

みつ

16
再読。シリーズ第3作。前作に登場する啄木が写真に忠実な顔立ちであったのに対し、ここではコミックの主人公らしい風貌に変わっている。特に住む妻子と母を呼ぶ寄せることも出来ぬほどに散財を重ね、借りた金で友人たちに奢り、奢る金が尽きると彼らからも平然と借金をするという生活破綻者、それでいて誰もが金を貸してしまう妙な魅力の持ち主。男から手切金を得るために芸妓と別れ、後に彼女に借金を申し込む厚かましさは想像を絶する。森田草平とらいてうの心中未遂、二葉亭の死、秋水たち無政府主義者の企みが交錯する、全5巻を繋ぐ中間点。2021/12/24

剛腕伝説

15
歌人・石川啄木の後半生を綴った一冊。借金に次ぐ借金を重ね、決して返済はしなかった。妻子を函館に残し、自分は東京で自堕落な生活。妻子に仕送りするために借用した金や、新聞社の前借り金は、酒、女に浪費し、一日で使いきった。そして、また借金。性格破綻者だったのだろう。親友、金田一京助の献身を当然として、甘えきった啄木。常に現実から目を背け、怨みを歌にした。2022/05/12

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