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校長、お電話です!

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575239096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

シバロクこと柴山緑郎は、問題が頻発していた中学の校長として赴任。学校現場を、一人の校長の目を通してリアルに描きだした物語。

内容説明

シバロクこと柴山緑郎は、母校である中学の校長として着任した。問題が頻発していた学校を建て直すために、異例の若さで抜擢されたのだ。さっそく全校生徒の名前を覚え、毎朝、生徒一人ひとりと挨拶を交わすシバロク。そんな矢先、校内からタバコの吸い殻が見つかり、ひとりの女性教師が自殺未遂を起こす。教師たちは日々、休む間もなく激務に追われ…。学校が抱える問題を浮き彫りにしながら、生徒、教師、そして校長自身が一歩一歩成長してゆく姿を描いた傑作長編。

著者等紹介

佐川光晴[サガワミツハル]
1965年東京都生まれ。北海道大学法学部卒業。出版社、屠畜場勤務を経て、2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞を受賞し、デビューする。02年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞、11年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

73
学校という環境を良くすることは、生徒や保護者には居心地が良く、職員には気持ちよく働ける場所をつくるということであろう。学校を良くしようと心砕く。残念ながらそんな校長は、実際にはそうそういない。生徒には自主性を求めながら、教師の自主性は徹底的に潰す。何かあったら自分に責任が回ってくるからリスク回避で大忙しだ。守りだけでは環境は変わらない。だからこそ、この物語の校長のような、行動力と決断力、そして頭の良さというか、いい意味でのしたたかさを応援したくなる。自分で責任をとれる校長、シバロクは文句なしにヒーローだ。2015/11/09

ゆみねこ

65
市長の教育改革パフォーマンス、その目的のために民間人校長として元文部官僚の教育評論家を当てたため、荒れてしまった百瀬中学校。その立て直しを任された新米校長の奮闘記。物事がサクサク進み過ぎではありますが、学校をどう運営するか、生徒の成長を考えているかなど、中々面白く読めました。たった4ヶ月でこんなに変わったら凄いですよね。2015/09/12

ち~

39
念願の校長となり、母校である中学校に赴任したシバロク。ところが、前任の元・教育評論家の民間人校長の改革の失敗で学校は問題が山積み。教師と生徒の心に大きな傷を作ったまま放置されていた。47歳の若き新米校長が学校を立て直していくお話。最初は大した熱血先生でもなく、特に特徴もないように感じたシバロクですが、読むごとに、正義感が強く柔軟でありながら頑固な面も出てきてこんな教師がいたら素敵だな〜と思うようになりました。普段、見えない存在の校長ですが、どんなに大変な仕事かがよく分かりました。2016/05/23

よんよん

34
今年の第1冊目。昨年度大荒れに荒れた中学校に新任校長として赴任したシバロク先生。出身中学であり、父親もまた校長として勤めた地元の学校。管理職としてあるべき姿を肝に命じながら、信頼を得ていくシバロク校長にエールを送りたい。2020/01/02

達ちゃん

33
佐川さん初読です。校長先生が主人公の学校小説。興味惹かれるストーリーに一気読みでした。校長先生お疲れ様です。2021/08/15

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