内容説明
「親子喧嘩の果てに、父親が「死んでやる」と言い残して家出した」という記事が新聞の社会面に載った。何の後ろ盾もない男が県議会選挙でトップ当選。その議員の応援演説をしていたのが「死んでやる事件」の父親であった。一見、全く関係のない二つの事柄。だが、ある女性新聞記者だけが驚くべき関連性を指摘する(「選挙トトカルチョ」)。作家生活半世紀。円熟味溢れる短編六作を収録。
著者等紹介
佐野洋[サノヨウ]
1928年東京都生まれ。東京大学文学部卒業後、新聞社に勤務。1958年「週刊朝日」と「宝石」の共催コンクールで短編「銅婚式」が入選しデビュー、作家専業となる。64年に『華麗なる醜聞』で第18回日本推理作家協会賞を受賞。97年には第1回日本ミステリー文学大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
82
参院選、都知事選と今月は選挙続きなので手にした本です。選挙にまつわる奇想天外な物語かと思っていたのですが、短編集だったので少し拍子抜けしてしまいました。不思議な感覚を持った人たちが織り成すちょっと不思議な物語の数々。それぞれの読後感が色々な感覚に陥らせるのが面白かったです。でも、「で?」となってしまう感は否めません。2016/07/11
ミーコ
29
先日読んだ佐野さんの本が面白かったので、図書館蔵書にあったこの本を借りて来ました。どのお話も面白く読めました。また別のお話も読んでみたく思います。2023/06/07
みやこ
3
思っていたよりダークでした…2018/06/24
devil
2
時代背景は物語すべてド昭和なのでしょうけど、そんな感じ受けなかったのはなぜでしょう?2023/03/29
うゑしま
2
謎解きの短編集なんだけど、なんかいまいちどれもすっきりしない…2022/05/19