内容説明
ここはアジアの西の果て。深い谷を越えると突然、白い荒野が現れる。丘の上にはその昔「存在しない場所」または「あり得ぬ場所」と呼ばれる、白い矩形の構造物があった。これまでに何人もの人間がそこに入り込んだきり戻ってこないという、曰くつきの場所である。そして、長い長い歳月が経ち…時は現代。神原恵弥、時枝満、スコット、セリムの4人がこの地へとやってきた。ミッションは「人間消失のルール」の謎を解き明かすこと。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
112
「存在しない場所」「あり得ぬ場所」と呼ばれる謎の建造物。航空写真にも写らない。太古から人がそこで消えている、らしい…「人間消失のルール」に迫るところも鬼気迫るものがあったが、「モニターの中の足」や頁を捲ると突然出現する太字の「めぐみぃー」の叫び声には、文字なのに、びくん!としてしまった。怖かった…そしてラストには暫し呆然…きっと口があんぐりと開いていたと思う。【クレオパトラの夢】も読んでみようと思う。2015/07/13
Yuna Ioki☆
68
1033-236-23 この手の表紙にかくれた文字見えた試しがないんだよな(。ŏ﹏ŏ)わざわざ民間人巻き込んで騒ぎにしない方がいいんじゃない?(笑)任務の一端としては無駄すぎる(笑)ラストで( ゚д゚)ポカーン2015/06/14
みっこ
63
閉所恐怖症気味なので、入り口しかない迷路、しかも人が消えるという設定自体がだいぶ怖かったです。。谷が塞がれたシーンが恐怖のピークで、そこから先は飛ばし読み。読み終わってみればなーんだ、そっちか!という結末だったけど、結局真相は不明で、もやもや感が残るのが恩田さんらしい。神原恵弥の、女言葉を使うバイセクシャルの男性という設定が新鮮。彼の家庭環境はこの先関わってくるのかな?久しぶりに恩田陸さんの作品を読んで、ちょっと怖いけどやっぱり好きだなと思う。まずはこのシリーズを読破しよう!2016/04/12
アポロ
57
うーん、途中まで面白かったんだけどな!いっそ、最後まで突き抜けて欲しかったな!2017/11/25
クリママ
51
アメリカの製薬会社に勤務する、女言葉を話すイケメンの神原恵弥シリーズ 、第一作。アジアの西の果ての「存在しない場所」または「あり得ぬ場所」と呼ばれる、白い矩形の構造物。ミッションはそこでの人間消失の解明。ファンタジーのつもりで読んでいたら、サスペンスになって、アレっと思うも間もなく… いつものほっぽり出され感、置き去り感少なく、読みやすく、面白いが、ちょっと肩透かしを食ったような。2019/09/01