内容説明
二階堂日美子は高校時代の友人、烏丸みやびに招かれて芦屋に来た。訪れた烏丸邸は豪邸で、日美子の想像をはるかに超えていた。みやびはヨーロッパ旅行中に、前妻を事故で亡くした実業家の烏丸正太郎と知り合い結婚したのだった。日美子が烏丸邸に落着いて間もなく、邸を管理しているチーフ松本三郎が庭で殺された。時を同じくして時価20億はするという名画が盗まれた。盗難事件は各地で跳梁する怪盗ファジーの仕業だと、日美子が提言した。殺人事件と盗難事件は烏丸邸で続発し、みやびを震撼させたが、やがて日美子の名推理で真犯人を浮びあがらせた…。