感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gakio
4
小説と戯曲が交互に展開される構成で、小説部分は個人的には叙事詩的だと感じるが訳者によると民話的らしく、開拓時代からジェファソンについて書かれ、コンプソンやサートリスやサトペンへの言及がある。戯曲は25歳になったテンプルと弁護士スティーヴンズのやりとりが主で「尼僧」にあたるのは裁判で絞首刑と判決をうける黒人のナンシー・マニゴー。 この作品はフランスでカミュが脚本を執筆し上演され、好評を得た。25歳になった、というのは、新潮文庫で生きている『サンクチュアリ』のときは17歳で、2022/11/20