内容説明
本書では、既に現実問題として中途転職者の増大、大量解雇の頻発といった終身雇用制度崩壊の現象が発生しながらも、ポスト終身雇用のマネジメントシステムをデザインできないでいる日本企業に新しい人事制度と組織運営体制を提起する。対処に困ったホワイトカラーの余剰人員の整理とか、団塊の世代に対するポスト配分という対症療法的な処方箋としてではなく、二十一世紀に向けて、日本企業が世の中に新しい価値を創造提供し、従業員が健全な形で積極的に労働に取り組めるようになるためのマネジメントの基軸転換を提唱するものである。
目次
1 終身雇用の終焉―崩れ去る戦後日本神話
2 マネジメントシステムの基軸転換―集団モラールから個別能力へ
3 ポスト終身雇用の人事戦略―日本企業生き残りへのチャレンジ
4 企業経営の抜本的再構築―リエンジニアリングを超えて