内容説明
暗躍する朝廷、源氏との確執、そして悲劇の末路…。奥州に燦然たる平泉文化を築いた父祖四代の本格的歴史小説。
感想・レビュー
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カズザク
2
日本史上、奥州が最も強く、光輝いていた奥州藤原氏の時代。栄光から滅亡まで、期間があまりにも短過ぎる。儚く・哀れと同時に、不思議でもある。三代目・秀衡がもう少し長生きだったら、四代目・泰衡にもう少し勇気と決断力があったら…北の都・平泉の栄華が形として残り、今の世に伝わっていたかも?残念過ぎる。北の王者・秀衡に愛された御曹子・義経。秀衡を本当の父親のように慕った義経。この2人の関係が、実の息子・泰衡の義経への妬み・恨みを産み出す。魔王・頼朝の君臨と秀衡の死が、同じ時代に訪れた事が奥州藤原氏を滅亡へと導いた?2023/08/26