内容説明
冷戦後の世界は、日本に国家としての在り方そのものを問い質している。一国平和主義の繁栄はもはや許されない。日本を代表する論客が、安全保障・憲法問題に深く踏み込み、経済大国の進むべき道を探る。
目次
第1部 無責任平和主義の終焉(責任ある平和主義とは;「張り子の虎」の危機管理体制;国際環境の激変と日本外交;モラル・リーダーシップの模索;世界の民主化と日本の役割)
第2部 責任ある平和主義国家への方途(責任ある外交・安全保障政策とは;次世代のために外交教育を;「九条」解釈論にみる孤立と退廃;責任ある平和主義国家をめざして)
第3部 責任ある平和主義のための基礎知識(日本国憲法をめぐる諸問題;自衛隊と日米安保条約;国際連合の機能と活動;世界の地域紛争の現状)