内容説明
19世紀のロンドン。3年ぶりに出席した舞踏会にとまどうホリー。明かりの消えた応接間に足を踏み入れた時、目の前に現れた背の高い男性に突然唇を奪われた。人違いと気付いても、彼は彼女を抱き寄せたままで…。その夜から落ち着かない日々を送っていたホリーのもとに、面識のない実業家ザッカリーからお茶会への招待状が届く。貴族からは成り上がりと蔑まれているが英国一の影響力を持つという彼に興味をひかれ、ホリーは招待をうける。すると、彼女を待っていたのは舞踏会で出会ったあの男性だった。驚くホリーに彼から思いがけない申し出が。住み込みの礼儀作法の家庭教師になってほしいというのだ。親族からは反対されるが、自分で人生を切り開くため、彼女はその申し出を引き受けた。そしてひとつ屋根の下で始まった生活は…。微笑みと優しさにあふれる、癒しのロマンス。
著者等紹介
クレイパス,リサ[クレイパス,リサ][Kleypas,Lisa]
これまでに多数のヒストリカル・ロマンスを執筆し、12カ国語に翻訳されている。1985年にミス・マサチューセッツに選ばれ、アトランティックシティで開かれたミス・アメリカ・コンテストにも出場した。ウェルズリー・カレッジで政治学を専攻したあと、21歳で処女作を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びわ
11
よかった!丁寧語なのに粗野な印象のヒーロー、心の中では悶々♪ヒロインは貴族の常識に囚われているけど、破る強さもあってとっても優しい!ローズとヒーローの会話が和むわあ♪また読み返そう(*> U <*)2013/08/21
ネフェルティア
10
成り上がりで裕福な実業家ザッカリーと貴族の未亡人ホリーとの、貴族対庶民の身分違いのよくある話だけど、面白かった。リサクレイパスの描く男性は素敵な人が多いけど、ザッカリーもやっぱりすごく良かった。ザッカリーがホリーと娘のローズを溺愛している姿がほほえましかった。日本語のタイトルが「同居生活」になってるけど、英語を読むと「夢が始まる場所」になってる。何でわざわざ同居生活にしたのか意味不明。リサクレイパスのつけた素敵なタイトルどおりにして欲しかった。2011/04/04
Rin
9
貧しい生活からのしあがったザッカリーと、未亡人の貴族ホリー。リサクレでヒロインが淑女の見本のような人なのは珍しいかも?でも、それはレディとしての嗜みしか知らなかっただけであって、ザッカリーや彼の考え方を素直に受け入れていくから只のレディではなかったか。それにしても、貴族は貴族で大変だなぁ…と雁字搦めのホリーを見ていて思ってしまった。 そして、ローズがとにかく可愛い。屋敷を出るとき、一番大好きなボタンをザッカリーに渡すのにはホロリときた。ボタンコレクション、見たいなぁ(笑) ☆☆☆2020/03/24
rokoroko
8
再読。少しずつ読んで、好きな時間に栞挟んだところから読み返しそのたび楽しい。めるさんの感想読んで、取りだしてきて良かった!ありがとう2013/05/25
MOMO
7
崩壊しつつある貴族社会に変わって、弾頭してきた新しい力の象徴のようなザッカリー君ですが、とにかく彼のホリーちゃんへの想いが切なくって手に入れることができない相手だとわかっていても、ホリーちゃんに対する想いを日に日に募らせていくさまときたら、もう・・・・2009/06/22