内容説明
19世紀英国。伝統的に男の職務とされる治安判事補佐官の職に応募してきたソフィア。治安判事であるロスは異例の出来事に驚くと同時に、彼女の美しさに心を揺さぶられた。禁欲的な生活を送ってきた彼には衝撃的な出来事だった。ロスは、危険すぎるという理由で採用を断るが、ソフィアはどうしてもこの職につきたいと言い張り、自分は子爵家の出であっても、今は貧しく、一人で生きていかねばならないことを切々と訴えた。結局ロスは「試用期間」含みで彼女を採用する。誰に対しても分け隔てなく接する彼女に、ロスは想いを募らせる。一方ソフィアも、誠実なロスに惹かれていった。彼女の寝室の窓越しに、執務室にいるロスが見える。熱い視線を交わす二人。だが彼に寄り添う気持ちとは裏腹に、ソフィアの心にはもう一つの激情があった。「ロス、あなたは過去に何を犯したの?」ボウ・ストリート・シリーズ第二作。
著者等紹介
クレイパス,リサ[クレイパス,リサ][Kleypas,Lisa]
これまでに多数のヒストリカル・ロマンスを執筆し、12カ国語に翻訳されている。1985年にミス・マサチューセッツに選ばれ、アトランティックシティで開かれたミス・アメリカ・コンテストにも出場した。ウェズリー・カレッジで政治学を専攻したあと、21歳で処女作を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
22
ボウ・ストリートシリーズ② 復讐目的で近づいたのに、相手を好きになってしまうという好きなパターン。厳格なヒーローが、メロメロになっていく様子も面白かった。ヒーローの祖父の若かりし頃の恋話も良かった(^_-)2020/03/03
Miyuki_fsog
17
始めの一行目で笑い、ラスト一行でウルっと幸せに(ToT)…ステキなお話でした‼ 前作の印象と全く違ったロス卿…一度ヒロインと結ばれてからは(≧∇≦)それはもう❤ そしてヒロインの亡き弟の最後が分かった時は…涙 次作が楽しみです❤2017/01/23
あさひ.a
11
ロス卿がボウストリートの修道士と呼ばれていた割には、タガが外れたら激しすぎ。二人が心を通わせるまではよかったけど、初っ端のヒロインの復讐心がちょっとどうなんだと思ってしまう。思いやりよりも理論を、情けよりも法律を重んじるって、法律家なら当たり前だよね…。ラスト近くの身勝手なお願いもモヤモヤした。と、モヤモヤポイントはいっぱいあるけど、さすがの筆力で面白かった。2018/03/23
ぽこ
11
ロスが素敵すぎてヒロインの当初の目的が口実としか思えなくなってしまう。お気に入りは仮面舞踏会でのシーン。とりあえず続きを読んでから、また再読しよう。2015/03/16
youyou88
10
19世紀イギリス。治安判事であるロスは数年前に妻を亡くして以来禁欲生活を送っていた。 ところが新しい補佐官に応募してきたソフィアを見た途端どうしようもなく欲望にかられてしまう。 使用人からレディへ。 玉の輿って素敵。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11274537352.html2022/07/18