内容説明
狙撃兵に必要なのは、射撃の精度だけではない。手際よく「射殺」できるチャンスを身を潜めてうかがう、優れた偽装隠蔽テクニックを身につけることは必須条件であった。本書では、戦争での狙撃術が高度に専門化してきた経緯と、特別な訓練プログラムや装備を取り上げている。また、スターリングラード攻防戦の英雄ワシーリー・ザイツェフなど歴史に名だたる狙撃兵の略歴を紹介するほか、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争、湾岸戦争など、現代の戦争に参加した狙撃兵を取材して得られた貴重な証言も多数掲載している。
目次
第1章 帝国主義戦争
第2章 塹壕戦
第3章 西部戦線
第4章 東部戦線
第5章 太平洋戦域
第6章 朝鮮戦争と冷戦
第7章 ベトナム戦争
第8章 民兵組織の狙撃兵たち
第9章 近年の紛争
第10章 現代の狙撃兵
著者等紹介
ハスキュー,マイク[ハスキュー,マイク][Haskew,Mike]
「第2次世界大戦ヒストリー・マガジン(WW2 History Magazine)」編集者。16年以上にわたり、軍事史にかんする出版物の編集や著作に従事。テネシー大学チャタヌーガ校で歴史学の学位を取得。家族は、妻と子供3人。テネシー州チャタヌーガ在住
小林朋則[コバヤシトモノリ]
翻訳家。筑波大学人文学類卒。新潟県加茂市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
日笠乃夏華
0
過去から現在にわたる「狙撃手」たちを取り上げていく本。彼らの存在が戦場においてどのような影響力を持っていたかを知ることができる。当時使用されていた銃についての解説もあり、非常に分かりやすい一冊であった。興味があるなら手元において損はない。2011/04/05
ゴジラ 芹沢
0
狙撃兵の体験談のまとめという印象が強い。狙撃の技術とかはほとんど載ってない。2014/07/10
鐵太郎
0
アメリカ独立戦争の時代から現代までの、戦場で恐怖の的となった狙撃兵の物語です。狙撃兵というものが、戦争が始まると重宝されて戦後になると忘れられるその繰り返しが面白いと共に、さまざまな狙撃銃の概略的な発達史も楽しめました。いくつか難点を言えば、戦争をする両方の視点に立とうという努力は見られますが、WW2における南洋島嶼での日本軍や、ベトナム戦争以降の欧米の敵については語られないことなどかな。現代の視点は、格好良い欧米(ロシアも含む)の狙撃兵ばかりになります。w2014/01/18
Admiral Juli Nelson
0
ラストの方だけ面白かったかなぁ。実践の参考にならん(爆)。2011/03/16