出版社内容情報
既成性を踏み越え淡い夢を把握された希望と化す、孤高の哲学者ブロッホによる現代の黙示録。ここに「希望の百科事典」蘇る。
【著者紹介】
1885~1977年。ドイツのマルクス主義哲学者。全業績によりドイツ書籍商組合の「平和賞」を受賞。著書に「ユートピアの精神」など。
内容説明
最終第五部の後半を収録。社会思想・技術・建築・文学・音楽・美術・宗教・倫理など、広大な領域を経めぐっていま、「無神論と御国のユートピア」「究極の願望内容と最高善」の高みへと歩を進める。
目次
宗教的な秘密、すなわち、星辰神話、脱出、御国、への人間参加の増大。無神論と御国のユートピア(序論;宗祖、福音、および「神はなぜ人となり給いしか」;現実の治外法権性としての地上の核)
究極の願望内容と最高善
カール・マルクスと人間性。希望の素材
著者等紹介
ブロッホ,エルンスト[ブロッホ,エルンスト] [Bloch,Ernst]
1885‐1977。ドイツのマルクス主義哲学者。1918年の『ユートピアの精神』は、若きベンヤミンをはじめアドルノなどフランクフルト学派に多大な影響を与えた。ナチス時代にはアメリカに亡命し、戦後東独に戻るも、教条的マルクス主義から異端視され、1961年に西独に渡る。既成性を拒否する“未だ・ない”の存在論と“未だ意識されないもの”を先取りする芸術のユートピア機能を重視することにより、自然と人間とを貫く広大な領域に前人未踏の希望の哲学を切り開いた。1967年、その全業績によりドイツ書籍商組合の「平和賞」を受賞
山下肇[ヤマシタハジメ]
1920年生、1942年東京大学文学部卒、東京大学名誉教授、2008年没
瀬戸鞏吉[セトキョウキチ]
1927年生、1954年東京大学文学部卒、元成蹊大学教授、2006年没
片岡啓治[カタオカケイジ]
1928年生、1955年東京大学文学部卒、獨協大学名誉教授、2004年没
沼崎雅行[ヌマザキマサユキ]
1932年、1955年東京大学文学部卒、慶應義塾大学名誉教授
石丸昭二[イシマルショウジ]
1940年生、1966年東京大学大学院修了、お茶ノ水大学名誉教授
保坂一夫[ホサカカズオ]
1941年生、1966年東京大文学部卒、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬弐仟縁