知のフィールドガイド
分断された時代を生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095645
  • NDC分類 002
  • Cコード C0036

内容説明

生き方が変わる!講義で感動したことありますか?ミッキーマウスから「ダメ男」まで、毎回数百人が聴講する“東大駒場”を象徴する名講義がここに。

目次

1 さまざまな思考のかたち(フィクションの冒険者たち―クルーソー、ガリヴァー、サルマナザール;アメリカ文学名場面集 ほか)
2 木から森を考える(科学の興奮と詩の精密さ―ウラジーミル・ナボコフの文学;マクレーが未来に託す言葉―「フランダースの野に」を読み継ぐ試み ほか)
3 現代にこだまする歴史(『万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか;「愛すべき」論理と「信ずべき」倫理はどこに?―中国が哲学に出会ったとき ほか)
4 分断を乗り越えるために(現代マスメディアの起源へ―戦間期“婦人雑誌”とは何か;戦後経済史のなかの原子力発電 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリー

41
稲妻が全身を通り抜けたように感じる読書体験は久し振りです。「哲学に触れる/感情に触れるートマス・アクィナスを読みながら」(p54〜p66)のみ読了。2019/07/06

みねたか@

32
東大教養部人気公開講座を書籍化。総勢20人の講師たち。各々が僅か10頁強の限られた紙幅の中で何を伝えるかを突き詰め,聴衆である読者を触発しようとする姿が垣間見える。知とは固定化された知識ではなく,時に構造化を図り,時に真偽を問いかけてゆくきわめて能動的なものであり,また,時には「わからなさ」と抱えていく中で活性化されていく思考そのものが重要であることを教えてくれる。特に印象に残るのは,ナボコフの厳密さ,万葉集が国民歌集となった背景,そして詩「フランダースの野に」に関する論考。2020/06/05

おおた

19
本を読む人にも読まない人にも勧められるのは、東大で教えている人が学生向けに専門分野を説いているから。決して難しい言葉でなく、世界でこれまで起こったこと・現在起こっていること・これからどうすべきか考えることを、専門分野を通じて提示する。たくさん海外文学を読んできたけど「アメリカ文学は男同士が既成の社会から逃げ出す」なんて知らなかったな……。文学にとどまらず音楽や料理まで多様な視点を展開するので、何かしら知らないことがあるはずで、未知の分野のおもしろさの鍵となる一冊。2017/09/15

ベンアル

18
東京大学で高校生向けに各分野の教授陣が紹介しているオンライン講座を一般人向けに本にまとめたもの。文系分野の様々な学問を紹介している。個人的に哲学、原子力の社会学、万葉集、第一次世界大戦の話が面白かった。紹介された本を読んで知から教養へ昇華したい。2024/03/25

takeapple

18
品田悦一「『万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか」を読む。万葉集が庶民から天皇までの和歌が載っている国民的歌集というのは、明治期大日本帝国として日本が近代国民を必要とした時期に作られた幻想である。竪穴住居に住んだ奈良時代の坂東の班田民が、万葉仮名を自在に駆使して和歌を作れるわけがないことは、ちょっと考えてみればわかること。今学校で教えられている中学生だって、漢字はとっても苦手だし、短歌を作るなんてもっとハードルが高い。2019/04/21

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