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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081310
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

細胞生物学の権威であると同時に歌壇の第一人者。異なる二つの創造を同じ重さでやりとげる半生を、亡妻河野裕子とのかけがえのない日々とともに浮かび上がらせる、待望のエッセイ集。

内容説明

細胞生物学の権威であると同時に歌壇の第一人者が、亡妻河野裕子とともに築いた創造の日々を、見事な筆致でつづる待望のエッセイ集。

目次

1(睡り足りることなき日々;時間という錘;二十九歳の秋 ほか)
2(モグラの雪隠茸;二年参り;タクシー ほか)
3 (体のなかの数字;知への欲求―死と読書;たこつぼ生物学と“物理学通論” ほか)

著者等紹介

永田和宏[ナガタカズヒロ]
1947年滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、現在京都産業大学総合生命科学部学部長。大学在学中に短歌を始め、高安国世に師事、その後を継いで現在「塔」主宰。故河野裕子と結婚。宮中歌会始詠進歌選者。朝日新聞歌壇選者。1999年、歌集『饗庭』で第50回読売文学賞。2004年、歌集『風位』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞、第38回迢空賞受賞。2009年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

19
細胞生物学者にして歌人の著者。いろいろなエッセイ。大学生の頃を回顧して、「わかってもわからなくても、とにかく読んではいることが前提で、まだ読んでいないなどとは、意地でも言いたくない」とあった。戦前の旧制高校も似たような知的雰囲気であったと想像する。2019/08/25

空崎紅茶美術館

6
流れるような文章で、著者の誠実さが立ち現れる、寛容的なエッセイ集だった。生活の中で生まれた「短歌」を、日常を綴りながら解説する。そして、短歌が、日常の生活を説明する。短歌は人生に「錘」をつけていく。著者は、短歌の世界でもとても有名だが、それと同時に細胞生物学の権威であり、研究に対する哲学には学ぶところが多々あった。/知らないものが何かを知るために、知られていることを知る。勉強とは、そのためにある。/偉大な科学者も実は、自分と地続きである。だから、伝記を読む。「世界」と自分とを離して考えない。2013/12/06

どんぐり

6
妻で歌人の河野裕子を亡くした翌年に出たエッセイ。3章構成で、1章が歌人河野裕子への思いを中心に著したもの。2章が京都新聞などに転載したエッセイ。3章が科学や研究、大学人としての折々に考えたことをまとめている。河野に対する想いは『歌に私は泣くだらう』と重なる内容になっている。「短歌という短誌型は、その短さゆえに、日常のほんの一瞬の出来事や、すぐに忘れてしまうようなかすかな<感じ>を文字として瞬間に定着してしまえるというのが魅力」という著者も、科学者でありながら歌人でもある。2013/01/20

うろたんし

4
面白かった。やはり、自分が科学者兼歌よみであるからには、同じように科学をしつつ歌をよむ、湯川秀樹や上田三四二に言及されるところが好ましい。2016/11/27

Hiroki Nishizumi

3
さっぱりしたエッセイ。しかし表題が良い。センスの良さを感じる。2019/05/06

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