出版社内容情報
告白・上(小林善彦訳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
11
ルソーの「告白」が収められています。ここで断言させていただきますと。ルソーの「告白」こそは全人類が読むべき本。特に前半部の面白さは異常。30超えたあたりからはまだ僕が経験していないことばかりすぎて感情移入が難しかったのですが、たぶんもっと後になったら面白く感じるのだと思う。ルソーは半分は既に自分のなかに見出されており、残りの半分は今まさに手に入れようとしているもの。生誕300年を迎えたルソーだが、その精神の「現代性」ってのは驚くほど。あまりに自分に近すぎることが唯一の難点。2012/06/09