出版社内容情報
インドや東南アジアで日々使う文字は、アショーカ王時代(BC3C)の文字をルーツとする兄弟関係にある。17種類の字体を比較対照し、インド系文字の歴史や仕組みを解説する。
内容説明
インドや東南アジアで日々使う文字は、アショーカ王時代(BC3C)の文字をルーツとする兄弟関係にある。17種類の字体を比較対照し、インド系文学の歴史や仕組みを解説する。
目次
インド系文字について―この本の楽しみ方(町田和彦)(インド系文字文化圏;文字の世界と言語の世界;ブラーフミー文字 ほか)
リストA 文字一覧(地図(インド系文字の分布)
母音字
母音記号 ほか)
リストB 発音、書き順付き文字別対照表(母音字;母音記号;子音字 ほか)
文字豆知識つまみ食い(デーヴァナーガリー文字;グルムキー文字;グジャラーティー文字 ほか)
著者等紹介
町田和彦[マチダカズヒコ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所/ヒンディー語担当
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感想・レビュー
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サアベドラ
14
アショーカ王時代のインドに始まり、南アジアや東南アジアなどに広がっていったブラーフミー系(インド系)文字の対照表。祖となったブラーフミー文字はもちろん、仏教関係で日本人にも馴染みの深い悉曇文字(梵字)、サンスクリットや現代ヒンディー語の表記に使われるデーヴァナーガリー文字、タイ文字にチベット文字など17種類の文字が一覧になっており、見比べることができる。これらの文字はすべていわゆるアブギダで、子音+aを表す字の上下左右に点や線を加えることで音節を表す構造をしている。大変面白いが、全て覚えられる気がしない。2017/02/07
ビリー
1
これほどまでに俺得な本をかつて見たことが無い。全てのインド系文字の起源とされるブラーフミー文字と、そこから派生して現在も使われているインド系文字15種類それぞれの説明と書き方および対応表です。この本を入り口としてインド系文字のディープな世界に飛び込むのも一興ですが、最低でも1種類を勉強しておくと、対応表を見たときに他の文字に対しても興味を持ちやすくなると思います。僕の場合はデーヴァナーガリーとタイ文字を勉強し、ベンガル文字も少しだけかじったことがあるのでそれぞれの文字の変遷を想像しながら楽しく読めました。2016/03/21