出版社内容情報
四季折々の素材をこまやかな味わいに仕上げる古都・金沢の食、焼畑からの雑穀、山菜、木の実、熊など獣が食卓をにぎわす白山麓の食など「加賀百万石」の地の多彩な食の数々。
内容説明
この本は、大正の終わりから昭和の初めころの石川県の食生活を再現したものです。そのため文章表現は、「こうであった」というような過去形を用いず、「こうしている」という現在形としました。昭和の初めの食生活を今しているように表現しました。
目次
金沢商家の食―古都金沢の伝統とゆかしさを料理に盛る
加賀平野の食―年中食べる白米飯、四季折々のもちの味
白山麓出作りの食―ひえ飯、あわままに多彩な山菜やきのこ
加賀潟〈河北潟〉の食―米と川魚、潟の恵みを生かして
加賀潟〈柴山〉の食―待ち遠しい秋祭りと報恩講
能登山里〈徳成〉の食―先人の心を受け継ぎ、伝統の食と行事を守る
能登山里〈吉田〉の食―山里の良田と吉田川の幸
能登外浦〈鵜入〉の食―日本海の荒波にもまれた魚目、海草が四季の食
能登内浦の食―定置網や延縄でとるぶり、まだら
暮らしのなかの食器類―手入れして大切に使う心
人の一生と食べもの
石川の食とその背景
石川の食 資料