内容説明
江戸の性風俗を代表する吉原にはじまり、四宿から岡場所、出合茶屋にいたるまで、性のテーマパークたる江戸の姿を完全紹介。町に繰り広げられる男女模様から、もう一つの「江戸」が見えてくる。
目次
江戸は世界に冠たるフーゾク都市
第1部 花の吉原の明と暗(吉原はこんなところ;遊女の生活;吉原の遊び方;吉原の暗黒)
第2部 庶民の遊里―江戸の男の風俗街(江戸四宿―吉原より手軽なフーゾク街;岡場所―庶民の遊里;その他―夜鷹から陰間まで)
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。福岡市出身。1997年、『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらあらら
6
コレだけ調べあげた著者は何者なんだ?今も昔もかわらない2014/11/28
takehiro
5
江戸時代の性風俗の概説。現代と江戸時代での性風俗に対する倫理観の違いが面白いと思った。2020/03/08
renren
2
小説を書くのに資料にするとしたらこれが一番いい。要所に図解あり、吉原と宿場と岡場所の違い、各遊郭の立地、特色、客層や遊び方、投げ込み寺(…)まで、よくこんな軽い本でと思うほど微細に説明してくれてあります。しかも読みやすいし、川柳や当時の黄表紙の引用など、空気がリクツでなくわかるかたちで紹介されている親切ぶり。タイトルはすごいけどすごく便利です。こうなると江戸だけじゃなく地方や、京大阪のこんな本を探したくなるなあ。ないかしら。2010/09/30
まりりんりん
1
吉原の実態みたいなのが面白かった。 時代小説はある程度、事実に基づきつつ、やはり創作なのだと実感。 ま、当たり前か。現代を舞台にした小説だって作り物なんだし。 江戸当時のルポルタージュって感じかな。ただ、やはり江戸時代って300年近くあるだけあって、フーゾクの移り変わりもさまざま。一番華やかなりし頃はどんなだったんだろう。その一時期のことをもっと詳しく知りたかった気もする。2011/07/04
Rollin'
1
吉原から岡場所まで、江戸時代の性風俗を概観するにはちょうど良い。過度に遊郭文化に肩入れしていないのも好感が持てる。2010/03/29