出版社内容情報
人種、宗教、貧民とエリート…。多民族国家米国の集票戦略「アウトリーチ」をキーワードに大統領選挙の実際をヴィヴィッドに説く。
内容説明
人種と民族、信仰と宗教、富と貧困など、アメリカ社会の多様性に潜む根源的対立を収斂させ、選挙民の投票行動を決定づける個別対応の集票戦略である「アウトリーチ」について詳細に論じた初の政治分析論。
目次
第1章 アメリカの選挙と「アウトリーチ」(アメリカの「分裂」;パープル・アメリカ ほか)
第2章 人種の境界線と政治(エスニック・アメリカの原風景;ニューヨーク移民社会が象徴するもの ほか)
第3章 選挙民としての「エスニシティ」(国勢調査の「祖先」欄;エスニシティ分類によるアウトリーチ ほか)
第4章 信仰と「価値」をめぐる相剋(あるカトリック教徒一家の投票行動;「政教分離」と「市民宗教」の両立 ほか)
第5章 ポピュリズムとグラスルーツ(アメリカのポピュリズム;共和党と「ハートランド」としてのカンザス ほか)
著者等紹介
渡辺将人[ワタナベマサヒト]
1975年東京都生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了(米政治外交政策・国際関係史)。1999年ジャニス・D・シャコウスキー米連邦議会下院議員事務所、2000年ヒラリー・ロダーム・クリントン大統領夫人上院選挙本部アル・ゴア副大統領=ジョセフ・リーバマン上院議員大統領選挙陣営ニューヨーク支部アウトリーチ局(アジア太平洋諸島系集票担当)を経て、2001年テレビ東京入社。報道局経済部「ワールドビジネスサテライト」ディレクター、報道局取材センター政治部記者として総理官邸、外務省、防衛庁、国会を担当。テレビ東京退社後、2008年コロンビア大学ウェザーヘッド研究所フェローを経て、ジョージワシントン大学ガストン・シグール・センター客員研究員。専門は米政治外交、米メディア比較研究、米東アジア関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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