永山則夫 聞こえなかった言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535584808
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3032

内容説明

『無知の涙』や小説群に書かれていない永山則夫の“ほんとうの声”とは?現役家裁調査官がカウンセリング技法を駆使し、時空を超えて“永山則夫少年”に問いかける。少年に向き合うプロフェッショナルの「眼」と戦略を初めて公開。

目次

第1編 負の連鎖「連続射殺魔永山則夫」誕生の源をさぐる(「死刑囚永山則夫」にとっての小説とは;『木橋』永山則夫、不信の連鎖;『捨て子ごっこ』同胞の別れ;『破流』変わらなかった運命;『残雪』殺意を抱いての旅立ち;「連続射殺魔永山則夫」の遺言)
第2編 家裁調査官は永山少年の「再犯」を防げなかったか(「大人」の視点、家裁調査官の視点;藥師寺調査官、永山則夫に会う;森田調査官との出会い;永山と家裁調査官、最後の闘い)
第3編 永山の言葉は、社会を「撃つ」ためだけに獲得された(「死刑の恐怖」から得た“言葉”;『無知の涙』で社会を撃つ)

著者等紹介

藥師寺幸二[ヤクシジコウジ]
1950年生まれ。1973年早稲田大学教育学部卒業、同年家庭裁判所調査官補。現在、主任家庭裁判所調査官を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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超新星

2
有名な永山事件を題材に、現職の家裁調査官が分析をしている異色の本。もし、永山を担当したらという仮定でシュミレーションしている。独善的な印象を受ける点と、事件の詳細については他書に比べて劣る点は残念だが、調査官がどのような仕事をしているのかがとても具体的にわかる。将来、調査官を目指す人にはお勧めだ。それにしても、永山の生い立ちがあまりに悲惨である。父は出奔、母には捨てられ、兄弟からは暴力。一片の愛情すら受けない毎日では荒んでいくのも無理からぬことか。少年に対する保護と教育のあり方について考えさせられる一冊。2014/02/13

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