現代憲法理論叢書
自由と特権の距離―カール・シュミット「制度体保障」論・再考 (増補版)

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535515789
  • NDC分類 323.01
  • Cコード C3032

内容説明

本書は、制度的保障論と呼ばれる、憲法解釈論の通説的な、しかし、しばしば悪名高い基本枠組を、直接の検討対象とする法解釈論の書である。

目次

「典型」の探求
ドグマーティク
二つの“制度”
「制度」の文法
公法上の制度体
私法上の法制度
霧中のオーリウ
クラインの昏迷
「問い」の再獲得

著者等紹介

石川健治[イシカワケンジ]
1962年生まれ。1985年東京大学法学部卒業、同法学部助手を経て、1988年東京都立大学法学部助教授、1998年同教授。2003年東京大学法学部教授(憲法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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sayan

19
「コロナ禍10万円給付(2020年)」、「集団自衛権の行使容認(2014年)」等、耳目を集めたものは「閣議決定・了承」が多い。この状況に憲法学者である著者の舌鋒は鋭く、一理ある内容は非常に重い。直近の「『緊急』の魔力に抗する」に触れ本書を手に取る。冒頭のAppellestrukturをはじめ難解な概念にたじろぐ。しかし著者の論理構成が秀逸すぎて、スイスイ読み進めることができる。このような経験は、浅田彰や柄谷行人の書籍を初めて読んだ時のよう。及ばない理解だが権利と制度の関係性をめぐる分析は生々しく興味深い。2020/05/11

Kazuo

9
「憲法」「法律」などの『制度』と『個人の自由・権利』の関係について、カール・シュミットを軸に、精緻に歴史を踏まて議論を進める。P19シュミット「民主国家の要諦は(略)超党派な国家意思を組織してゆくことにあり、国家的統一が(略)分解しないためには(略)非党派的・超党派的な諸力が必要である」。いま議論すべき論点の元がいくつも含まれる。しかし、憲法・法律の専門家のための専門書であるため、私は大切な論点の読み飛ばし、誤読をしていると思う。著者による、一般読者向けの新書程度の法制度や政治の解説・啓蒙書が読みたい。2016/04/10

check mate

9
憲法の教科書や主要判例に取り組んで学界通説や最高裁の謂う“制度「的」保障論”を理解し、かつ、カール・シュミットに「魔性の政治学者」というイメージを抱いている人が本書を読めば、おそらく、読書人生史上最大級の知的興奮が得られると思う。シュミットの“制度「体」保障論”が、当時の法学界の蓄積を踏まえた常識的な議論だったにもかかわらず(法ドグマーティカーとしてのシュミット)、シュミットの「危機の政治理論家イメージ」(223頁)に引きずられ、ドイツの、そして日本の法学界で誤読されていく過程が、鮮やかに描出されている。2013/08/25

Haruka Fukuhara

7
増補版(2007年刊)にて。前々から知っていたけれど、才能、才気と熱意に溢れた方だと改めて思った。学者になるために生まれてきたような方に大学で何人か出会ったけれど、石川先生もまさにそんな感じの方だと思う。この本を読んで知的興奮を味わえるのは一部の限られた人だけなのかもしれないけれど、学問の迫力のようなものは誰でも感じ取れるのではないかという意味で幅広くおすすめできる一冊。2017/07/20

Sherlock Holmis

3
長らく憧れていた本書と組み合うに足る知識をそろそろ得られたか、という淡い期待を抱いて臨んだものの、早くも再読の必要を感じている。誰もが知っている「津地鎮祭訴訟」の判例評釈は、かくも壮大な学説史になり得る。2014/09/29

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