内容説明
人権保障の視点からわかりやすく解説。新たなテーマを加え改訂。
目次
第1章 序論
第2章 捜査
第3章 公訴の提起
第4章 公判手続
第5章 裁判
第6章 まとめ
著者等紹介
伊藤真[イトウマコト]
1958年東京生まれ。1981年司法試験合格。司法試験受験指導を始める。1982年東京大学法学部卒業、司法研修所入所。1984年弁護士登録。1995年15年間の司法試験受験指導のキャリアを生かして「伊藤真の司法試験塾」を開塾
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うどんさん
0
刑事訴訟法の入門書だが人権保障の観点をより重視する点が著者独特。冒頭で著者は第1条の目的規定から「真実発見と人権保障の比較衡量」を刑訴法の解釈指針として提示するが、これは捜査法以降の具体的な解釈問題に対するのに役立つものではなくミスリーディングである(授業でも冒頭で批判的に取り上げられることが多い)。手続全体を概観する意図から主要論点は頭出し程度で終わり少し細かめの規定にも触れられている。「公訴事実の同一性」「一事不再理効」「証拠能力」といった刑訴法のキーかつ混同しやすい概念を分かりやすく解説している。2022/10/15