内容説明
「断絶・非連続の時代」が始まろうとしている。世界の中で見極め勇気ある選択をする「覚悟」が問われている日本を鋭く分析。
目次
1 パラダイム転換する世界と日本(日本の対外バランス;ダボスの孤独;悲観主義と危機意識の間;人生も、また長し;司馬遷と司馬遼太郎 ほか)
2 ピーター・F.ドラッカー氏への“鎮魂歌”(九十歳の碩学に乾杯!ドラッカー氏の衰えぬ洞察力;「ファルスタッフ」の教えThe Lessons from Falstaff;ドラッカー氏を悼む;パラダイム転換と憂慮すべき思考の目先化;韓国より小さい日本の国内市場 ほか)
著者等紹介
小島明[コジマアキラ]
政策研究大学院大学(GRIPS)理事・客員教授。1942年神奈川県生まれ。1965年早稲田大学第一政治経済学部卒。日本経済新聞社経済部、ニューヨーク特派員・支局長を経て、経済部編集委員、論説主幹、専務取締役・論説担当となる。2004年、日本経済研究センター会長に。2011年より現職。新聞協会賞、ボーン・上田記念国際記者賞、日本記者クラブ賞等受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
95
日経新聞社の記者や役員をされたかたなのですが、経済を見る方法が非常に勉強になります。ある機関紙に2ヶ月に1回書かれているようです。たぶん1ページくらいなのでしょうが平成の経済をコンパクトにまとめられていて私もじぶんでこのような記録を書きたいと思いました。平成の日本経済ばかりではなく世界の動きがよくわかります。もう少し読まれてもいい本だと思いました。2019/07/23
rokubrain
8
平成の30年間を経済の視点からウオッチしてきた記録。 出典は機関誌に隔月で寄稿されえきたエッセイで、時を経てみるとまさに現代の徒然草のよう。 失われた何十年というけれど、確かに日本は平成元年(1989年)のピーク時から世界の中で競争力を落とし続けてきた。一方世界にとっては米ソ冷戦後の社会構造の大変化で各国の大成長(メガグロース)の時代だったことを知ると、日本への「失われ感」はより一層強まる。 その間日本に足りなかったものを小島さんは旺盛で知的な狩猟活動の中からて適切に指摘し続けている。2019/05/03