内容説明
いま、農村に求められているのは単なる働き手ではなく起業家だ。農村ビジネスのカリスマ伝道師が、地域にある資源を集めて事業を立ち上げ、軌道に乗せるまでのコツを教える。
目次
第1章 「まず、始めるべし」の鉄則―農村起業の前夜
第2章 「楽しくて小さなモデルを作り、アピールし続けるべし」の鉄則―農村起業の仕込み期
第3章 「立っているものは親でも使え」の鉄則―農村起業の巻き込み期
第4章 「一石二鳥、一挙両得」の鉄則―農村起業の成長期
第5章 「腐っても鯛」の鉄則―農村起業の心構え
第6章 「地アタマ使って、頭角を現せ」の鉄則―農村起業の思考法
著者等紹介
曽根原久司[ソネハラヒサシ]
1961年長野県生まれ。NPO法人えがおつなげて代表理事。内閣府地域活性化伝道師。山梨県立農業大学校講師。やまなしコミュニティビジネス推進協議会会長。大学卒業後、アルバイトをしながら音楽活動に熱中する。その後、企画会社、コンサルティング会社などに勤務、4年後に独立。東京から山梨県白州町へと移住。2001年、NPO法人えがおつなげて設立。代表として「村・人・時代づくり」をコンセプトに、農業を中心とした都市農村交流事業を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
6
農村起業とは、農村資源を活用して、ソーシャルビジネスの視点や技法で、多様なスタイルの起業を行うことである(26ページ)。小さく生んで大きく育てる(57ページ)、楽しければ周囲を巻き込める(60ページ~)。本著を途中まで読んでいえることは、もはや、内発的発展の進化した形が、この農村での起業で農村に住んでしっかりと生きる糧(経済の力量)を得ている人が出始めたことである。農村のハローワークでは介護や配達業しかないのが多い。ハローワークも起業支援を真剣にやればいいと思える。人的ネットワークに、3年継続で要見直し。2012/11/23
Tooru Araki
2
前著「日本の田舎は宝の山」を読んでいないため、日本の田舎にある厖大な潜在資源を活用すれば10兆円の産業が潤うとか、農業の6次産業化で3兆円の産業創出が可能などと主張している数値の根拠について本書には書かれておらず、よく分からなかったが、思考法やプレゼン資料のサンプルは参考になった。2019/04/04
Shinya Kusakabe
2
『農村起業分野の歴史は浅い。だから、この業界のストックはまだ少ない。』どす。2012/11/24
脇山泰典
1
農村起業のいろはが書いてある本。 また、状況ごとに読めればよい参考書になりそう。2015/06/30
M_Study
1
タイトルに農村とあるので、田舎暮らしの話が書いてあると思ったら大間違い。ガチ経営の本である。農村特有の事情を踏まえ、実体験に基づいて起業の仕方や注意点を記載している。最初はリスクを抑えて始め、人を巻き込んで大きくしていくなど、農村に限らず一般に役立つ内容も多い。筆者の予想では2015年は大転換の年になるらしい。都市から農村へと人、カネの逆流が始まるかもしれない。2014/07/13