内容説明
多国籍人材が活躍できる先進企業を目指して、本社改革をいかに進めるか。特殊な雇用制度を見直し、国内と海外支社・外国人を対等に扱う「グローバル・モデル」へ転換するための実現可能な方策と戦略課題を解き明かす。
目次
第1章 人事制度のグローバル化
第2章 日本本社を変える
第3章 グローバルな適材適所
第4章 外国語とダイバーシティ
第5章 グローバル化を生かす思想と実践
付論 人的資産・負債の管理会計上の取り扱いとその影響について
要約(英語版)English Summary
著者等紹介
山西均[ヤマニシヒトシ]
野村ホールディングス(株)グループHR企画室長。和歌山県出身。1983年、大阪市立大学法学部卒業。野村證券株式会社入社。以後、Nomura Bank(Switzerland)Ltd,Zurich、梅田支店営業課長、Nomura International plc.London,Head of Japanese Equities Sales、Nomura International Ltd.,Hong Kong,Head of Asia Investment Advisory等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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syachi
2
お勉強。外国でも雇用する以上は全体のバランスを取らなきゃいけないというのは同意。自らの座る枝を切り落とすというのもね。ただ人件費を長期債務として計上というのはイマイチ腑に落ちないんだよな。極論PIPとか赤字になればカットできるしねー。2014/10/11
齋藤し郎
1
★★★☆☆ 日本企業におけるグローバル人事の在り方を問う。制度面ではなく、意識や考え方のソフト面からの論述が中心。著者は野村證券の方であり、純粋な人事屋とはまた違う視点がある。日本の実質的な終身雇用状態を踏まえ、貸借対照表と財務諸表で人件費を捉える視点を紹介。 グローバル展開にあたって、日本とその他地域の二本立てで制度を動かす弊害が指摘されます。本社のある日本も他国と並列に置くグローバル人事制度が良いとしています。2018/03/12
Daito Sugimoto
1
たしかに人事設計には、図らずも人事設計をする者の立場からの考えが出てしまっている2017/02/09
Eimi Sumimoto
1
後半にかけてHRMとは離れて、グローバル化する中で日本人事がこうなったらいいのになっていう理想像。日本人は和を重んじるっていうのに、グローバル人事戦略の和を乱してるのは先進国で日本だけ、っていう主張がはっきりしてて面白かったけど、内容は薄めかも。日本は現在課題先進国であり、これが課題解決先進国になれば後ろに控える東南アジア等の人事問題も解決していくことができる。2013/10/06