内容説明
中堅の電子部品メーカーを蝕む循環取引、在庫すり替え、架空利益…。社内の「偽りの数字」を、新米経理課長が鋭く見破ってゆく。ストーリーを読み進めるだけで、帳簿と現場の関係がわかり、ビジネスに役立つ実践的な会計の知識とスキルが身につく。
目次
第１章 達也、ジェピーに入社する（丸の内ジェピー本社；工場長・三沢充の不安；萌と真理 ほか）
第２章 “伏魔殿”愛知工場（工場に潜んでいた「問題」；現場の実態と“数字の魔術師”；製品の不可解な動き ほか）
第３章 対決！株主総会（開始された総会；益男の告白；宇佐見の電話）
著者等紹介
林總［ハヤシアツム］
公認会計士、税理士、ＬＥＣ会計大学院教授（管理会計事例）、日本原価計算学会会員、株式会社林總アソシエイツ代表取締役。１９７４年中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、一般会計および管理会計システムの設計・導入活動、講演活動などを行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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まろんぬ
1
登場人物はおっさん臭いが、監査論の実務に基づいたかなりリアルなストーリー(だと思う)。 経理課長がこんな監査役ムーブして怒られんのか…と思うが怒られてるか。 半沢直樹になれなかったのはなぜか…2021/01/05
Ohno Takeshi
1
20年近くIT業界で生きてきて、循環取引やキックバックを何度も見てきたけど、監査で発覚するというよりは、国税が一番先に気がつく。 小さい金額で誰も気がつかないから段々と大きくなっていくのも一緒。人間としてはすごく良い人なんだけど、ほんの少し足を踏み外してしまう。 現実は複雑です。 2019/01/19
Norykid
1
とある企業の経理課長を引き受けることとなった正義漢の主人公。不正会計、粉飾取引、横領、乗取りが横行する伏魔殿を舞台に、悪意と対峙していく。会計、監査、会社法をテーマに、教科書的なくだりも多いが、ストーリーが良く、楽しく読める。池井戸潤の半沢シリーズ的なところがあるが、より専門性を強くした感じです。非常に勉強になった。2015/10/25
カズ
1
会計や経営の世界を小説の形でわかりやすく説明していて読みやすかったです。 本の中で何度も「経験」の重要性を強調していたのが印象的でした。2014/04/28
531マン
0
会計に着目したリアリティーのあるビジネス小説。こういう類いの登場人物には必ず悪役がいるので、スカッとするところもあり面白い。続編も必読。2016/01/23
