• ポイントキャンペーン

日経ビジネス人文庫
「数」の日本史―われわれは数とどう付き合ってきたか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532194000
  • NDC分類 410.21
  • Cコード C0121

内容説明

「ひい、ふう、みい」はいつ頃から「いち、に、さん」に変わったのか?九九が日本人の常識になった時期は?縄文から現代まで日本の数文化を形作ってきた様々な場面を、独自の視点から明快に読み解いた、知的冒険の書。

目次

第1章 古代の数詞
第2章 大陸数文化の興隆
第3章 漢数字、数文化の到来
第4章 平安、中世の数世界
第5章 数文化興隆の江戸時代
第6章 和算―世界に並んだ科学
第7章 洋算―その受容と現代社会

著者等紹介

伊達宗行[ダテムネユキ]
大阪大学名誉教授。1929年仙台生まれ。52年東北大学理学部卒業。55年東北大学理学研究科物理専攻中退。理学博士。物性物理学が専門。大阪大学理学部長、日本原子力研究所先端基礎研究センター長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、同第4部長などを歴任。物性科学、特に磁性、極低温、強磁場研究で国際的に著名。松永賞(1971)、仁科記念賞(80)、日本金属学会論文賞(85)、藤原賞(91)、紫綬褒章(91)、勲二等瑞宝章(00)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ohashi

5
旧石器時代から現代までの、数や計算の扱われ方と概念が、順を追って書かれている。それも、たとえば万葉集や宇津保物語や源氏物語の中での数の扱われ方、初期の算盤、最古のコンピュータなど、理系に関する知識が極めて乏しい私でさえも、興味を持つことができるテーマを取り上げてくれている。でも、ふと思い出しました。ある日まるで何事もなかったように数学に置き去りにされたあの日のあの瞬間。2013/05/11

Steppenwolf

1
E面白くてためになった。読書前は日本礼賛に終止するのではないかと不安だった。しかし,杞憂であった。著者は高名なphysicistであって歴史家ではないし数学者でもない。それでもおそらく母校の図書館などを利用して十分調べられ自分のものにされたのだと推察する。最後に明治以降に話が及び学習指導要領による上限設定の弊害と大学の弱腰に関する批判をされている。全く同感である。聞いた話では旧帝大医学部では入試に意味がないらしい。内容に上限があるため受験者はほぼ満点だからとのこと。昨今起きた旧帝大物理のミスもこれが原因か2019/11/10

Ikue

1
和算って…いいよね…。『天地明察』を読んで和算に興味を持ったけれど、昔の人の探求心や貪欲な学びの精神が素晴らしいと思いました。 もっと数学の本をたくさん読みたいなぁ…数学大好きだ!!2013/12/01

Degawa

0
3/5 西洋数学が物理などの基礎になったのに対して、和算が応用の奉公に向かわなかったのは興味深い。2017/12/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/420050
  • ご注意事項