万波を翔る

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  • サイズ 46判/ページ数 555p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532171490
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

先が見えぬというのは、存外面白ぇものだな――開国に揺れる幕末の尊皇攘夷の嵐の中、幕府初の欧米列強との外交部門に家柄・身分を越えて開明的な俊才が集められた。しかし、肚の座らない閣老(上役)の迷走に下々の忖度が横行し、彼らの前には絶えず大きな壁が立ちはだかる。そして、したたかな西国雄藩の脅威。
「幕府がどうあるかではなく、この日本をどうすべきかという広いものの見方を己のうちに設けねばならぬ」彼らに仕える新し物好きで曲がったことが大嫌いな生粋の江戸っ子の若者を通して、幕臣から見た知られざる維新のドラマが現出する。
その若者の名は明治の歴史書では名著と言われる『幕末外交談』の著書がある、生涯を外交官一筋で生きた田辺太一。幕臣としての初の御番入りが開国を受けて幕府に新設された「外国方」で、開国直後の幕末から明治まで一貫して外交に携わってきた太一の成長物語を駆動力にして、「幕末三俊」と賞される岩瀬忠震、水野忠徳、小栗忠順、そして勝海舟、同僚として福地源一郎、下僚として渋沢篤太夫(後の渋沢栄一)と、異能の幕臣オールスターキャストそろい踏みで、人間くさいドラマが展開される。
人物をこまやかに描くことで移ろいゆく時代を活写し、時代・歴史小説に新風を吹き込む直木賞作家・木内昇氏の最新作は、歴史小説ファンが木内氏にもっとも待ち望んでいる幕末小説にして、渾身の力作。原稿用紙千枚超えの長編も、主人公の江戸っ子気質を活かした全編にみなぎるロックのようなグルーブ感に酔わされて、一気読み必至の傑作長編!
日本外交の礎を築いたのは明治政府ではなく、"最後"の幕臣たちだった! !

内容説明

開国から四年、幕府は外国局を新設したが、高まる攘夷熱と老獪な欧米列強の開港圧力というかつてない内憂外患を前に、国を開く交渉では幕閣の腰が定まらない。切れ者が登庸された外国奉行も持てる力を発揮できず、薩長の不穏な動きにも翻弄されて…勝海舟、水野忠徳、岩瀬忠震、小栗忠順から、渋沢栄一まで異能の幕臣そろい踏み。お城に上がるや、前例のないお役目に東奔西走する田辺太一の成長を通して、日本の外交の曙を躍動感あふれる文章で、爽やかに描ききった傑作長編!

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年、東京生まれ。出版社勤務を経て、インタビュー誌「Spotting」を創刊し、編集者・ライターとして活動。2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。09年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞。11年『漂砂のうたう』で直木賞。14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

195
幕末の荒波にもまれる、幕府外国方田辺太一の奮闘記。この時代の外交・貿易交渉を中心に、彼の成長を通して、今にも通じる働き方の指針が示されるのが目新しいです。「先を見通せ。広く見渡せ。己の正義は抱きながらも、それを障りなくかなえるにはどの道が確かか見極めるのじゃ」、そして己の中に「心棒」を持つことの大切さを学びます。日本を束ね、執政を担ってきた徳川の歴史を軽んじてはなりませんぞ。2020/02/20

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

128
清々しい読後感!良かった!!幕末の攘夷の嵐が吹き荒れる中、幕府の外国方として開港に向けて異国との折衝にあたる主人公・太一の挑戦と挫折の成長譚。幾度かの外国との折衝を通じて、『すべきとこ』ではなく、『してはならぬこと』を知っていく。お仕事小説としての面白さだけではなく、時勢という大きな流れの中で散っていった多くの人々、それでもこの国を何とかしたいという最後に見せた決意が心地よかった。木内さん、読むたびに期待を裏切らないよね~!2020/08/15

KAZOO

126
木内さんの比較的最近の作品です。日経新聞夕刊連載でしたが私はいつもの通り単行本にならないと読まない主義なのでこれで読みました。木内さんお得意の名も知らぬ実在の人物を主人公にしてさまざまな幕末の有名人との絡みを外国とのやり取りなどをうまく描いています。とくに水野忠徳という人物との絡みが面白く楽しめました。2020/05/07

nico🐬波待ち中

118
開国から4年、江戸幕府は異国との外交を担う外国局(外務省の先駆け)を新設する。一筋縄ではいかない異国との折衝に加え、幕府への不信とともに高まる攘夷熱。腕に覚えはないけれど、短気で鼻っ柱の強い江戸っ子・田辺太一の成長を通して、幕末における日本の行く末を追う。異国、諸藩、天朝等幾度も押し寄せる荒波に翻弄されながらも知恵を絞って果敢に立ち向かう太一。幕末から明治へ激動の時代を懸命に翔け抜け、成長著しい太一の姿は生き生きとして実に清々しい。己の信ずることを真っ直ぐに通す、志の高い太一にとても好感を持った。2019/09/16

なゆ

114
幕末期の外交で幕府はどのように動いていたのか。これまで薩長寄りの視点で読むことが多かったので、幕府に新設された外国局や外国奉行の話が面白い。しかも、慣れない外交と癖ありな上司の水野様に振り回されながら奮闘していた役人田辺太一は実在の人物だったとは。英仏亜国露国と押し寄せ、攘夷派は暴れ、能吏ばかりが表舞台から消え、西国雄藩には先を越され…。まさかの小笠原の開拓なんてことも命じられたり。うまくいかないことばかりだが、前向きな太一をはじめ個性豊かな家族同僚とのやりとりも面白く、巴里万博までの珍道中は面白すぎた。2019/11/14

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