出版社内容情報
書名
内容説明
「日本」をつぶせるか?ウォール街帰りの若きファンド・マネジャー天知龍が巨大な既成権力集団に立ち向かう。1997年5月、「橘プラン」のもと、壮絶な戦いの幕があく。華やかな女たちをめぐる恋のさや当て。息もつかせぬ物語の面白さ!芥川賞・谷崎賞の実力派作家がはなつエンターテインメントの快作。
著者等紹介
辻原登[ツジハラノボル]
1945年和歌山県生まれ。90年「村の名前」(文芸春秋)で第103回芥川賞を受賞。99年『翔べ麒麟』(読売新聞社)で第50回読売文学賞受賞。2000年『遊動亭円木』(文芸春秋)で第36回谷崎潤一郎賞受賞
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感想・レビュー
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ぴぴ
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株のことは全くわからないけど、拒否反応なしに読めた。先が気になって読むという感覚はなく自然に読んでる感じ。さて、右近とどうなるか。下巻に期待。2012/06/29
冬薔薇
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アメリカで有名なトレーダー・ドラゴンとは龍という三十六歳の日本人。呉周平の帰国要請で橘プランの戦力となる。経済戦争で日本をひっくり返そうという計画。物語に出てくる1997年頃の、アメリカでの銀行員の犯罪や、証券会社、銀行の破たんと大きな事件があったことを思い出す。その当事者たちの話、どこまでが創造かわからないが、よく関連付けられている。経済プラスロマンスの盛りだくさんな内容。出てくる音楽は聞きたくなる。チマローザは初耳だったけれどあった。2011/06/20