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爽やかなる熱情―電力王・松永安左エ門の生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 372p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532163693
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

「高度成長の礎」を創った男の痛快なる人生。やくざ渡世を捨て、電灯事業に天与の才を発揮した安左エ門。戦時統制に反発、隠遁するも、戦後の電力再編に辣腕を振るう……。かくて「電力王」は「電力の鬼」となった。


目 次

プロローグ

第一章 奔馬

   (一) 策略少年
   (二) ピストル入手
   (三) 諭吉という団子
   (四) 変な日銀マン
   (五) 桃介狂乱
   (六) 初めての売上
   (七) ハッタリ屋は偉い
   (八) 縄張り荒らし
   (九) 豪遊
   (十) 皮肉な顛末
   (十一) 大儲け
   (十二) 天佑
   (十三) スッテンテン

第二章 変身

   (一) 大幸似無幸
   (二) 赤い看板
   (三) 三日坊主にあらず
   (四) 若大将
   (五) 投獄
   (六) 天職に立つ
   (七) 近衛文麿という男
   (八) 二個のダイヤ
   (九) 好機到来
   (十) 野心燃ゆ

第三章 決戦

   (一) 初めての降伏
   (二) 電気屋は天子さまかい
   (三) 戦闘開始
   (四) 喰うか、喰われるか
   (五) 負けて勝つ
   (六) 茶事の理由
   (七) 衝動買い
   (八) カルテル
   (九) 官吏は人間の屑
   (十) 人生の分水嶺

第四章 回天

   (一) 帰りなむ、いざ
   (二) 今度は僕の番だ
   (三) これだけは譲れない
   (四) 小僧、退場せよ
   (五) どっちの報酬が高い
   (六) 愚直な政治家
   (七) 九回裏逆転満塁本塁打
   (八) 韓信の股くぐり
   (九) 死闘始まる
   (十) 陥穽
   (十一) 凄まじい怒り
   (十二) 奇襲攻撃
   (十三) 電力の鬼
   (十四) なし遂げる

終章 爽風

   (一) トインビーの紹介者
   (二) 枕元の遺影
   (三) キングメーカー
   (四) 秋風のごとく

参考文献

内容説明

政・財・官、既成の権威を向こうに回し、戦後日本の屋台骨を創った快男児。明治から昭和を駆け抜けた鮮烈人生を、丹念に描ききった傑作ノンフィクション。

目次

第1章 奔馬
第2章 変身
第3章 決戦
第4章 回天
終章 爽風

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hanagon44

9
「これからは,僕がアメリカと戦争をする番だ」と,既得権益を手放そうとしない時代遅れの害悪組織や官僚の工作による四面楚歌もものともせず,よりよい電力供給システムのため,敗戦後の日本復興の礎を構築していく原動力となる姿に,今の日本があるありがたさを感じた。マスコミや一般大衆に悪代官のように叩かれる場面では,扇動される無知無教養の恐ろしさも感じた。また過去に学ぶためには,歴史を単一の視点でなくあらゆる観点から考察し,感情論ではなく真に学ぶべきことを抽出ことが何より大事で,外交手段にするのは間違いだと思った。2014/08/03

Yunemo

4
10年ぶりに再読。改めて人物の偉大さを再認識。いま議論されている電気事業の民営化、発送配電の一貫経営、電力会社の行く末を考えさせられる。水力から火力、そして原子力へ。ここまで意識していたとされるが、なかりせばの話となるが、今生きていたらどういう判断をして、どういう経営手法をとったのか。当時考えた民営化がほぼすべての分野で実現している。単に先見の明とだけでは言い切れない。そうした半面、「東京電力」という名に固執した感情に不可思議感を感じてもしまう。97年間生き抜いた、しぶとさに感服。

Splash

2
NHKのドラマでは、正義を貫き通す強い意思と実行力を持った男として描かれていた。どういう人間だったのか興味が湧いて、本書を読んでみた。まさに破天荒な人生だが、自分の来し方を振り返り、成功と失敗を思いっきり繰り返すことのできる社会、これを守らなければならない、そういう信念だったのではないかと納得した。2015/11/08

tktk

1
この時代の変動とそれに関わる90数年分のいきさつをこの頁で読み、理解するのは難しい印象。 2021/06/26

Yunemo

1
この時期に再読してよかった。妙な納得感と焦燥感が入り混じる読後。2012/10/20

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