内容説明
「なめくじ長屋」の昔から、芸人に貧乏はつきもの。彼らの愛すべき生き方を描きながら、不安の時代をこころ豊かに暮らす知恵に思い至る、異色の芸能論。
目次
1 渥美清と田所康雄と車寅次郎(巧みな売りこみ;死に方も芸のうち;出発の地、浅草 ほか)
2 芸人という生き方(牧野周一―ひとつの批評で甦った自信;六代目古今亭今輔―「わたしゃ昔から頑固でして…」;七代目橘家円太郎―橘家円太郎ことしも売れず ほか)
3 芸人の本、芸の本(吉岡範明―渥美清・役者もつらいよ;長谷川幸延―大阪芸人かたぎ;沢田隆治―私説コメディアン史 ほか)