なぜITは社会を変えないのか

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532149314
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ITだけで社会が変わると考えるのは誤りだ。新聞や本はなくらない。知識をITで伝達することもできない。情報が社会を変えるのではない。その反対なのだ。俗説をくつがえし、IT革命の本質を教えてくれる注目の書。

内容説明

ナレッジマネジメントは絵空事。図書館も新聞も、大学も、ビジネスの仲介もなくなることはない…。ゼロックス・パロアルト研究所スタッフが解き明かす情報社会の本質。知的興奮を呼ぶ刺激に満ちた話題の書。通俗的IT革命論にガツンと一撃。

目次

序章 トンネルを突き進む
第1章 情報の限界
第2章 エージェントとエンジェル
第3章 ホームアローン
第4章 プロセスはプラクティスから作られる
第5章 学習―理論として、実体験として
第6章 組織を刷新する、知識を管理する
第7章 背景を読む
第8章 教育を見直す
終章 情報を超えて

著者等紹介

ブラウン,ジョン・シーリー[ブラウン,ジョンシーリー][Brown,John Seely]
ゼロックス・チーフ・サイエンティスト。同社パロアルト研究所(PARC)所長。人間の学習、ラディカル・イノベーション・マネジメントを中心に研究活動を行う。デジタル文化、ユビキタス・コンピューティング、ユーザー・センタリング・デザイン、組織学習などについても研究を行っている。国立教育学会会員、米国人工知能協会評議員のほか、数多くのアドバイザリー委員、役員を務めている。その優れた技術イノベーションに対して1998年、Industrial Research Institute賞を、1999年、Research Technology Management誌に掲載された最高の論文に授与されるオランダ賞を受賞

ドゥグッド,ポール[ドゥグッド,ポール][Duguid,Paul]
カリフォルニア大学バークレー校およびゼロックス・パロアルト研究所(PARC)の歴史学者および社会学者。社会学者、コンピューター科学者、経済学者、言語学者、経営理論研究者、社会心理学者との学際的な共同研究を行う。人類学、経営史、認知科学、デザイン、教育、経済史、人間とコンピューターの相互作用、経営学、組織論、ワイン史などの多岐にわたる分野で研究・学術的執筆活動を展開。また、Times Literary Supplement、Nation、Threepenny Reviewにエッセイや評論を執筆している

宮本喜一[ミヤモトヨシカズ]
翻訳家。奈良市生まれ。1971年一橋大学社会学部、74年同経済学部卒業。ソニー、マイクロソフト勤務をへて、翻訳を中心とした著述・講演活動へ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

74
IT(Web)業界の片隅にいる者として、なかなか挑戦的なタイトル。結論から言うと、「ITは社会を変えます」。正確に言えば、変えられるないところもあるし、変えつつあるし、変えてしまったところもあるというところ。15年も前に出版されたものだから、仕方がないんだけど、ITで変えられるのは垂直的なつながり(軍隊みたいな組織)だけであって、水平的なつながりには置き換えられないと主張されている。でもFacebook,Twitter,Slack,Googleハングアウトなどが、そのつながりもだいたいし始めている。2017/01/29

リョウ

2
IT技術の進歩によって、非マス化、非集中、非仲介など色々と言われるが、ITは人間の営みのごく一部を飛躍するがすべてではない。だからそう簡単に置き換わらないことを論じている。仲介であれば、信頼性や道徳性。オフィスであれば、コミュニケーションや協力、パソコンがフリーズした時人になおしてもらえるとか。紙なら、注釈、デザイン、回し読みのコミュニケーション、情報の保証など。大学のコミュニケーションや地域性などの機能も考察。2010/02/22

ゆき

1
知識と情報の違いについて、ゼロックスの研究員ということで、まだマックがゼロックスの代理店で販売していた15年位前のことを思い出した。2008/08/29

たっつん

0
☆☆2009/10/11

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