内容説明
もはや、国主導型の雇用創出策に頼ることは許されなくなった。地域はこの危機感をバネに、みずからの再生策に取り組む―これが世界の流れだ。各地方独自の雇用開発戦略のアイデアを、世界の豊富な事例から探る。
目次
経済開発と雇用創出を促進するための地域ガバナンス―日本の挑戦
日本で地域による雇用戦略が必要な理由
地域雇用開発、分権化、ガバナンスと政府の役割
多様の中に共通性を探る―EUの雇用戦略と地域の役割
中央集権国家における地域雇用開発―フランスの現状
ジェントルマンの“ニューディール”―イギリスの地域雇用政策
小さな政府の国におけるさらなる分権化―アメリカの地域経済・雇用開発
州や地域の特性を活かした多様な経済・雇用開発―アメリカの具体的プログラムのケーススタディー
柔軟な労働市場の形成―デンマークのフレキシキュリティの取り組み
政府機関主導による促進―カナダの地域雇用戦略
地域雇用戦略の優等生―イタリアの“秘策”
細分化戦略―ドイツの地方雇用促進とジョブセンター
日本における地域雇用政策の変遷と現状
著者等紹介
樋口美雄[ヒグチヨシオ]
1952年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、同大大学院博士課程修了(商学博士)。スタンフォード大学客員研究員などを経て、慶應義塾大学商学部教授、国民生活金融公庫総合研究所長。主著に『日本経済と就業行動』(東洋経済新報社、1991年、日経・経済図書文化賞)『雇用と失業の経済学』(日本経済新聞社、2001年、エコノミスト賞)ほか
ジゲール,シルヴァン[ジゲール,シルヴァン][Gigu`ere,Sylvain]
カナダ出身のエコノミスト。カナダ政府の構造調整政策部門に勤務ののち、1995年にOECD事務局に入り、ローカル・ガバナンス、地方分権などにかかわる新しい分野の創設に携わる。現在、地域経済・雇用開発(LEED)プログラム副部長(労働市場政策、雇用、職業訓練の調査研究担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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