内容説明
燃料電池については昨今、自動車分野の動きが目立っているが、本書は現在最も実用化に近いレベルにあると考えられる住宅向けの市場に焦点を当てた。第一章では、この分野で燃料電池がなぜ革新技術と呼ばれているのかを示した後、第二章では燃料電池をとりまく技術、システム等の開発状況について述べる。その上で、第三章、第四章では、燃料電池が生み出すビジネスモデルを示した。
目次
第１章 燃料電池が革命である五つの理由（一〇〇年に一度の技術革新時代；大規模集中型インフラの限界；エネルギー問題を解決する分散型システムと燃料電池）
第２章 住宅市場が燃料電池ビジネスの本命（燃料電池自動車の登場；急速に立ち上がる住宅向け燃料電池市場；研究の進む分散型ネットワーク；拡大するマーケット）
第３章 住宅向け燃料電池ビジネスの基本戦略（分散型エネルギーシステムの四つの段階；マーケットへの洞察がビジネスの可能性を決める）
第４章 注目される新ビジネス（新ビジネスは理想論から；分散型システムが生み出すビジネスの新領域；分散システムが発電所になる）
著者等紹介
井熊均［イクマヒトシ］
１９５８年生まれ。８１年早稲田大学理工学部機械工学科卒業、８３年早稲田大学大学院理工学研究科修了。８３年三菱重工業株式会社入社、８９年同社退社。９０年株式会社日本総合研究所入社、地域開発研究部、社会システム研究部、技術研究部、事業企画部、創発戦略センター副所長、産業創発センター所長を経て、現在、創発戦略センター所長。９５年株式会社アイエスブイ・ジャパン設立と同時に同社取締役に就任（兼務）。９７年株式会社ファーストエスコ設立と同時に同社マネジャーに就任（兼務）。２００３年イーキュービック株式会社設立と同時に同社取締役に就任（兼務）。早稲田大学大学院非常勤講師。専門分野は事業の計画・提携・運営、産業政策、ベンチャービジネス、環境産業、公共ＩＴ政策、地域経営、公共財政、等
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