内容説明
いま企業の経営社にとって、「いかにして企業価値を高めるか」ということが、投資家を含めたすべてのステークホルダーに果たすべき重大な使命となってきている。現在の市場型資本主義の中にあって、市場から資金を調達し、企業成長を達成していくためには、経営者は、企業価値の意義を認識し、それを測定して、さらに企業価値をマネジメントし、市場に対してその企業の将来性のビジョンを明らかにしなければならない。本書は、企業価値の問題を、その測定・予測に関する部分、管理システムと管理技術に関する部分、さらに企業価値の報告とコミットメントに関する部分の3つの視点から論じている。
目次
第1章 会計的利益とキャッシュ・フロー
第2章 企業価値創造経営とは
第3章 マネジメント・プロセスの重要性
第4章 企業価値の財務的評価手法
第5章 オプション・ベースの戦略論と投資機会の評価方法
第6章 事業戦略の価値評価と資本配分の決定
第7章 企業価値創造経営と企業ガバナンス
第8章 企業の財務目標システムと事業の業績評価基準
第9章 価値重視の財務目標システムによる価値創造企業の実証的考察
第10章 IRとVBMの課題と展開