内容説明
現在、政治・経済・文化のあらゆる局面で既存のシステムが大きな壁にぶつかり、共有されたはずの価値や制度が見直され、場合によっては既存の世界への激しい拒否反応が現れている中、見直され、拒否反応を呼び起こしている「ヨーロッパ的な価値や制度」。今日の世界とその行く末を考える上で、ヨーロッパ的なもののすべての再検討が要請されているといえよう。本書では、そのような状況をもとに、もはや自明なものではなくなりつつある世界が共有していた「ヨーロッパ的なものと」とは何なのかを改めて問い、それがヨーロッパ自身と世界に持った意味を学際的な視点から解明する。
目次
第1章 EUエネルギー同盟の政治過程―2014年3月から9月を中心として
第2章 欧州移民危機への国連の対応―ソフィア作戦における安保理決議の意義
第3章 ハンガリー現代史と人の移動―1956年、1989年、2015年
第4章 イスラームがヨーロッパ社会に与える影響
第5章 EUの将来とわが国産業の対欧戦略
第6章 公共サービスの再生―ベルリン水道公社の再公営化
第7章 インフラ産業のグローバル化
第8章 過渡期ポーランドの自画像―ポーランド・EU関係と消費の情熱
Chapter9 Internationalisation of Polish Universities under the EU ERASMUS Programme:The case of the University of Lodz and the Faculty of International and Political Studies
著者等紹介
藤井和夫[フジイカズオ]
関西学院大学経済学部教授。経済学博士(関西学院大学)。1950年生まれ。1974年関西学院大学経済学部卒業。1981年関西学院大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1990年経済学博士号取得。1981年4月より関西学院大学経済学部助手、専任講師、助教授を経て、1991年4月より現職。社会経済史学会理事、経営史学会理事・常任理事を務める。日本ポーランド協会関西センター代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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