内容説明
雇用新時代に向けた解雇法制のグランドデザインを描く。雇用社会の不公平を解くカギは解雇法制にあり「金銭解決」は、いまや国際スタンダード企業にしがみつかない働きかたが、経済成長を後押しする。
目次
第1章 ここが問題、解雇ルール!
第2章 いまのルールは、どうなってる?
第3章 企業も解雇はしたくない!
第4章 いま、岐路に立つ解雇ルール
第5章 司法も解雇には厳しい!
第6章 こんなに違う、他国の解雇ルール
第7章 新しい解雇ルールの提言
終章 改革実現に向けての課題は…
著者等紹介
大内伸哉[オオウチシンヤ]
1963年生まれ。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
81
解雇が一般的に認知されるのは、世間の状況にも左右される。労働者の貧困防止どうするか?(終身雇用かベーシックインカムか)ある産業がアカンくなったときにだす雇用保険は、どこを厚くするか(企業の雇用調整助成金か個人の失業手当か)持ち運び可能な年金制度の普及は?(確定拠出年金制度の投資教育とか)いろいろ歩調を合わせて考えることが多いけど、一番最初にくるのは、やはり解雇規制の緩和であるような気がする。2015/09/17
Go Extreme
1
日本型雇用の未来を考える ここが問題,解雇ルール いまのルールは,どうなってる:民法における解雇ルール 法律で禁止される解雇 解雇制限はなぜ 就業規則によっても制限 企業も解雇はしたくない:合理的な解雇 解雇に踏み切る 退職強要 岐路に立つ解雇ルール:諸制度の変化 格差問題 経済環境 司法も解雇には厳しい:人的理由による解雇 経済的理由による解雇 他国の解雇ルール 新しい解雇ルールの提言:適用除外 金銭解決 解雇法制のグランドデザイン 改革実現に向けての課題:分権的な規制モデル 不明確性・厳格性・単線性2021/05/16
Akitoshi Maekawa
1
法学と経済学で見解が異なるのね。どこに立脚するかで、物事の捉え方が変わりそう。『これからの職業訓練にはITへの適応は必須』って正しく。『未来の事を考えれば、早く今の関係をリセットして、次の関係を模索した方が良い』という本文最後の一文がなぜか詩的に聞こえたのはなんでや。2014/06/01