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EBM呼吸器疾患の治療 〈2006-2007〉

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  • サイズ B5判/ページ数 575p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784498031500
  • NDC分類 493.3
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 呼吸器疾患治療の問題点について,最新のエビデンスをもとにいかに理解し,治療にあたったらよいかを示したものである.    

《目次》
1.かぜ症候群<永井寛之,那須 勝>  1
  a)気管支炎も含めて抗菌薬使用は有効か?
      もし有効ならどのようなときに開始してどうなるまで使うのか?  1
  b)解熱剤を使う利点はあるのか?  5
  c)抗ヒスタミン薬は有効か?  6
  d)鎮咳薬は有効か?  8
  e)COPDなどの基礎疾患のある場合,健常者と治療は異なるか?  10
2.インフルエンザ<金沢 実>  15
  a)慢性呼吸器疾患に対するインフルエンザワクチンは有効か?  15
  b)抗インフルエンザ薬はインフルエンザ罹患によるCOPDや
      気管支喘息の悪化を防げるか?  20
  c)家族内感染,職場内感染の予防法は?  24
  d)HIV感染者,ステロイド使用者など免疫低下状態にワクチンは有効か?  29
3.市中肺炎<栗原慎太郎,河野 茂>  34
  a)病原微生物の種や薬剤感受性に変化は認められるか?  34
  b)外来治療と入院治療の判断基準についてエビデンスはあるか?
      経験的治療時の抗菌薬として何がよいか?  40
  c)フルオロキノロン薬の位置づけに対してエビデンスはあるか?  47
  d)診断法の進歩は?  51
4.特異な肺炎<三木 誠,渡辺 彰>  54
  a)Chlamydia pneumoniae肺炎の位置づけは?  54
  b)レジオネラ肺炎の位置づけは?  59
  c)ペット関連の呼吸器感染症は?  65
  d)誤嚥性肺炎の診断と治療は?  70
5.院内肺炎<吉田耕一郎,二木芳人>  77
  a)病因菌および薬剤感受性に変遷はあるか?  77
  b)院内肺炎のリスクファクターについて変遷はあるか?  81
  c)ステロイド剤使用の有効性はあるのか?  84
  d)経験的治療法としてエビデンスがあるものは?  88
6.肺膿瘍<大崎能伸>  92
  a)病因菌および薬剤感受性の変遷はあるのか?  92
  b)基礎疾患・リスクファクターについて変遷はあるのか?  98
  c)経験的治療法としてエビデンスのあるものは?  101
  d)根拠となった臨床研究の問題点と限界  102
7.膿 胸<稲瀬直彦>  104
  a)診断と原因菌について?  104
  b)どこで外科治療に踏み切るのか?  106
  c)気管支瘻の有無により治療法は異なるか?  108
  d)リスクファクターについて変遷はあるか?  110
  e)内科的治療の経時的変化は?  112
8.肺結核症<斎藤武文,渡部厚一,林原賢治>  114
  a)入院治療と外来治療の基準と退院時の基準はどうするか?  114
  b)気管支結核についてステロイドはどうするのか?  123
  c)初期悪化のメカニズムと治療は?  129
  d)耐性菌に対する治療は?  134
  e)薬物有害作用出現時の対処は?  141
9.非結核性抗酸菌症<倉島篤行>  147
 病原菌によって治療法は異なるのか? また薬剤の選択と用量はどのようか?
 特にMycobacterium avium-Mycobacterium intra-cellulare complex(MAC)症
 の治療開始時期と外科適応は?  147
10.肺真菌症<川上和義>  154
  a)真菌の種類別各種抗真菌薬の選択はどのように行うか?  154
  b)治療方法,いつまで投与するか?  162
  c)β-D-グルカンは治療の指標となるか? その信頼性は?  169
  d)薬物療法など免疫低下状態での予防法は?  173
11.過敏性肺炎<吉澤靖之>  178
  a)ステロイド使用の是非と使用期間は?  178
  b)抗原リストは拡大しているか?  181
  c)慢性過敏性肺炎と特発性間質性肺炎(群)との関連は?  187
12.器質化肺炎<村上晴泰,河野修興>  192
  a)器質化肺炎の診断基準は?  192
  b)器質化肺炎におけるステロイド治療の適応と有効性は?  197
  c)特発性と二次性との治療法と予後の違いは?  200
  d)ステロイドにどのような薬物を併用すべきか?  203
13.好酸球性肺炎<足立哲也,長瀬洋之>  208
  a)好酸球性肺炎の分類と相互に鑑別する方法は?  208
  b)アレルギー性気管支肺アスペルギルス症に抗真菌療法は有効か?  214
  c)血管炎を伴う場合の治療法は?  216
14.サルコイドーシス<山口哲生>  220
  a)急性発症型の特徴と対処は?  220
  b)ステロイド使用の適応と使用方法は?  225
15.Wegener肉芽腫症<吉川理子,坂本芳雄>  232
  a)Wegener肉芽腫症の診断基準は?  232
  b)Wegener肉芽腫症の推奨される治療法は?  236
  c)どのくらい治療を継続すればいいのか?  243
16.肺胞蛋白症<高橋弘毅>  246
  a)どのような病態が考えられるか?  246
  b)どのような治療戦略が推奨されるか?  249
  c)GM-CSFを用いた治療は有効か?  254
17.特発性間質性肺炎<田澤立之,貫和敏博>  259
  a)特発性間質性肺炎はどのように分類されているか?  259
  b)どのような薬物療法が有効性を示しているか?  265
  c)肺癌の合併が多いといわれているがどの程度か?  268
  d)今後の有望な治療としてどのようなものが考えられるか?  271
18.膠原病随伴性肺疾患(特に間質性肺炎)<土肥 眞>  276
  a)どのような膠原病が間質性肺炎を合併するか?  276
  b)原疾患の活動性と膠原病随伴性肺疾患は関連性をもつか?  281
  c)特発性間質性肺炎と比べて(膠原病性間質性肺炎の)治療法と
      予後は異なるか?  283
19.気管支喘息
 A.喘息の長期管理について<松倉 聡,足立 満>  289
  a)喘息治療の目標はどのように設定されているか?  289
  b)吸入ステロイドと併用する薬剤はどのようなものが有効か?  296
  c)早期治療介入early interventionの意義は?  303
  d)ステップアップとステップダウンの判断はどのようにするか?  308
 B.急性発作の治療について<鈴木直仁>  314
  a)テオフィリン薬(aminophylline)を使用するコツは?  314
  b)ステロイド薬の適応とその投与法は?  319
  c)epinephrineの適応とその投与法は?  325
  d)発作時の自宅での対応について,患者にどのように指導するか?  329
20.慢性閉塞性肺疾患<青柴和徹>  338
  a)気管支拡張薬の選択基準をどう考えるか?  338
  b)吸入ステロイドの適応は?  344
  c)LVRSの適応と予後は?  350
21.肺血栓塞栓症<安藤太三>  355
  a)血栓溶解薬治療の対象となるのはどのような患者か?  355
  b)下大静脈フィルターの適応と予防効果は?  359
  c)血栓の外科的除去の適応は? その効果は?  364
22.原発性肺高血圧症<山田典一,中野 赳>  370
  a)プロスタサイクリンの適応をどう考えるか,またその治療は?  370
  b)新規薬剤の治療効果はどのようか?  375
  c)外科的適応はどのような場合か? またその効果は?  382
23.小細胞肺癌  386
  a)LD病期の小細胞肺癌の標準的治療とトライアル
      <横場正典,矢那瀬信雄,益田典幸>  386
  b)ED病期の小細胞肺癌の標準治療とトライアル
      <斉藤春洋,野田和正>  391
  c)小細胞肺癌に手術療法は必要か?<小池輝明>  396
  d)再発小細胞肺癌の治療法はどのように考えるか?<河原正明>  403
  e)高齢者小細胞肺癌の標準的治療とは?<富樫郁子,岡本浩明,渡辺古志郎>  408
24.非小細胞肺癌  413
  a)IA期に対する標準的手術術式は?<大平達夫,加藤治文>  413
  b)IA期を対象とした新しい局所治療法(ラジオ波など)は?<大平達夫,加藤治文>  414
  c)IB,IIA,IIB期の標準的治療法は何か?<久保田馨>  416
  d)IIIA期の標準的治療法は何か?<久保田馨>  420
  e)IIIB,IV期の標準的治療は何か?<久保田馨>  426
  f)再発非小細胞肺癌の標準的治療法とは?<下川恒生,渋谷昌彦>  433
  g)高齢者非小細胞肺癌の標準的治療とは?<下川恒生,渋谷昌彦>  440
25.肺癌:分子標的薬,胸腺腫,転移性肺腫瘍  446
  a)分子標的薬の使い方は?<福田 実,早田 宏,岡三喜男>  446
  b)胸腺腫の治療方針は?<金子公一>  458
  c)転移性肺腫瘍の治療方針は?<金子公一>  463
26.自然気胸<大貫恭正>  470
 難治性気胸のEBMは?  470
27.胸膜炎
  a)胸腔ドレナージの施行方法と注意点は?<神宮浩之,小林信之>  473
  b)結核性胸膜炎の診断と治療は?<小林信之>  478
  c)癌性胸膜炎の胸水コントロールで推奨される方法は?
      <平野 聡,竹田雄一郎,小林信之>  485
28.呼吸不全<山口 修>  492
  a)酸素の投与量を決定する方法は?  492
  b)人工呼吸管理の適応基準および実際の方法は?  498
  c)人工呼吸の換気パターンと各々の適応条件は?  508
  d)呼吸器関連肺傷害を防止する方法および発生時の対応は?  514
29.過換気症候群<桑平一郎,廣川 豊>  522
  a)過換気症候群の病態と特徴的な症候・所見は?  522
  b)過換気症候群への適切な対応と再発防止策は?  528
30.睡眠時無呼吸症候群<高崎雄司,吉田浩幸>  533
  a)CPAP治療の適応と治療評価は?  533
  b)慢性心不全・肺高血圧におけるCPAPの効果は?  538
  c)SASと慢性腎不全,metabolic syndrome,内分泌疾患の関係は?  545
31.慢性咳嗽<新実彰男>  552
  a)慢性咳嗽の原因は何か,またその対策は?  552
  b)胃食道逆流症治療の効果はどのようか?  559
索引  565