出版社内容情報
《内容》 本法に早くより取組んできた自治医大呼吸器内科での，7000例より74症例を厳選し，その超音波画像を中心とし，胸部X線やCTと対比しつつ，日常臨床にすぐ役立つよう解説した.胸水，横隔膜の観察・胸壁，胸膜，縦隔腫瘍・悪性腫瘍の胸膜，胸壁浸潤・頸部及び鎖骨上窩リンパ節・癌性心膜炎・右心系の評価・超音波ガイド下針生検など必要項目を網羅している. 《目次》 目次 §1超音波診断法の歴史と現況 A.医学における超音波診断法の歴史 1 B.超音波診断法の現状 1 C.呼吸器領域における超音波診断法 1 §2機器および器具 超音波診断法措置および探触子 1.アロカ株式会社製超音波診断装置 3 a.SSD 2000 3 b.SSD 650 CL 4 c.SSD 680 4 2.アロカ株式会社製探触子 4 3.株式会社日立メディコ製超音波診断装置 6 a.EUB-415 6 b.EUB-405 6 4.株式会社日立メディコ製探触子 7 §3胸水の診断および横隔膜の観察 A.症例呈示 9 B.胸水の診断における超音波診断法の実際 11 1.少量胸水貯留 12 2.中等量および大量胸水貯留 17 C.本検査法の臨床的意義 31 §4胸壁腫瘍 A.正常な胸壁の超音波断層像 32 B.症例呈示 33 C.胸壁腫瘍の診断における超音波診断法の実際 36 1.代表的な胸壁腫瘍の超音波像 36 a.原発性肝癌の胸壁転移 36 b.原発性肺癌の胸壁転移 38 c.悪性リンパ腫 40 d.VON RECKLINGHAUSEN病に合併した神経鞘腫 42 e.多発性骨髄腫 44 2.胸壁腫瘍との鑑別を要する肺癌の胸壁侵潤症例の超音波像 45 D.本検査法の臨床的意義 46 §5悪性腫瘍の胸膜，胸壁侵潤 A.症例呈示 47 B.腫瘍の胸膜，胸壁侵潤の診断における超音波診断法の実際 52 1.uP 0 52 2.uP 1 56 3.uP 2 63 4.uP 3 66 C.本検査法の臨床的意義 72 §6胸膜腫瘍 A.症例呈示 73 B.代表的胸膜腫瘍の超音波断層像 76 1.胸膜脂肪腫 76 2.肺癌の胸膜播種 78 3.腺様嚢胞癌の胸膜播種 80 4.悪性胸膜腫の胸膜播種 81 5.縦隔精上皮腫の胸膜播種 82 C.胸膜腫瘍と鑑別を要する代表的胸腔内病変の超音波断層像 84 1.限局性胸水 85 2.膿胸 85 D.胸膜腫瘍，胸壁腫瘍および胸壁侵潤を伴った肺癌における鑑別のポイント 86 E.本検査法の臨床的意義 87 §7縦隔腫瘍 A.超音波診断法による縦隔腫瘍の描出率 88 B.代表的な縦隔腫瘍の超音波像 89 1.胸腺腫 89 2.良性嚢胞性奇形腫 92 3.神経原性腫瘍 98 4.胸腺脂肪腫 102 5.縦隔内甲状腺腫 104 6.先天性嚢胞 105 7.胸腺リンパ管腫 110 8.悪性リンパ腫 112 9.悪性胚細胞性腫瘍 114 C.縦隔腫瘍における超音波像の検討 116 D.超音波診断法による嚢胞の識別能について 117 E.本検査法の臨床的意義 117 §8頸部および鎖骨上窩リンパ節 A.症例呈示 119 B.頸部および鎖骨上窩リンパ節に対する超音波診断法の実際 122 1.超音波診断法による腫大リンパ節 123 2.超音波探触子(プローブ)の種類について 124 3.リンパ節の癒着，侵潤と超音波診断法 128 4.触診法と超音波診断法との比較 130 C.本検査法の臨床的意義 131 §9癌性心膜炎の診断と治療 A.症例呈示 132 B.癌性心膜炎の診断と治療の実際 140 1.癌性心膜炎の診断 140 2.癌性心膜炎の治療 140 3.心膜液排除時のモニタリング 下大静脈(IVC)のcollapsibility index(Co.I.) 140 C.本検査法の臨床的意義 144 §10超音波診断法による右心系の診断とその治療 A.右心不全へのアプローチと下大静脈の観察 146 B.症例呈示 147 C.本検査法の臨床的意義 149 §11超音波ガイド下針生検 A.超音波ガイド下針生検の適応範囲 150 B.超音波ガイド下針生検の特徴 151 C.適応症例 151 D.禁忌 152 E.手技 152 F.超音波ガイド下生検の成績について 155 1.肺内病変 155 2.縦隔病変 159 3.胸壁病変 162 4.肺癌による鎖骨上窩リンパ節転移 163 5.胸膜病変 163 G.合併症 164 H.本検査法の臨床的意義 164 索引 166
